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J1 第9節:首位交代、劇的逆転劇、そして待望の初勝利 – 激動の週末を振り返る

解説





2025シーズンの明治安田J1リーグ第9節は、まさに激動と呼ぶにふさわしい週末となった。首位が入れ替わるだけでなく、息をのむような逆転劇、そしてシーズン未勝利チームによる王者撃破というサプライズが各地で巻き起こり、リーグの行方を占う上で極めて重要な一節となった。

この週末の最大のトピックは、首位を走っていた鹿島アントラーズがホームでまさかの敗戦を喫し、FC町田ゼルビアがその座を奪取したことだろう 。しかも、鹿島の敗戦は、2点リードからの悪夢のような逆転負けであり、ホームでの連続無敗記録もストップするという衝撃的な内容だった 。その立役者となったのが京都サンガF.C.であり、後半の驚異的な反撃、特にラファエル・エリアス選手のハットトリックは今節のハイライトと言える 。

さらに、シーズン開幕から苦しんでいたアルビレックス新潟が、国立競技場という大舞台で昨季王者ヴィッセル神戸を破り、待望の今季初勝利を挙げたことも大きなニュースだ 。最下位チームが演じたジャイアントキリングは、リーグ全体の混戦模様を象徴している。  

一方で、サンフレッチェ広島はセレッソ大阪相手に粘り強い逆転勝利を収め、首位・町田に勝ち点で並び、優勝争いに食らいついている 。また、アビスパ福岡も浦和レッズを完封し、6戦負けなしとその好調ぶりを持続させている 。  

春秋制としては最後のシーズンとなる2025年 。序盤戦を終え、各チームの力関係が見え始める中で迎えた第9節は、予想を覆すドラマと、今後のリーグ戦の激しさを予感させる熱戦に満ちていた。鹿島の首位陥落と町田の浮上、広島の追走というトップ争いの変動は、今シーズンのタイトルレースが序盤から特定のチームに支配されることなく、複数のチームによって繰り広げられる可能性を示唆している。京都や新潟が見せた番狂わせは、J1リーグ特有の高い競争力を改めて証明するものであり、どのチームも油断できない厳しい戦いが続くことを物語っている。  

それでは、興奮冷めやらぬ第9節の全試合結果から、注目の試合分析、最新順位まで、詳細に振り返っていこう。

2025シーズン J1リーグ 第9節 全試合結果一覧

まずは、2025年4月5日(土)と6日(日)に行われた明治安田J1リーグ第9節、全10試合の結果を一覧で確認しよう 。  

開催日 K.O. ホームチーム スコア アウェイチーム 会場
4月5日(土) 14:00 横浜F・マリノス 0 – 0 東京ヴェルディ 日産ス
4月6日(日) 13:00 ファジアーノ岡山 1 – 0 FC東京 JFEス
4月6日(日) 14:03 FC町田ゼルビア 2 – 2 川崎フロンターレ Gスタ
4月6日(日) 14:03 横浜FC 2 – 0 清水エスパルス ニッパツ
4月6日(日) 14:03 ヴィッセル神戸 0 – 1 アルビレックス新潟 国立
4月6日(日) 14:04 アビスパ福岡 1 – 0 浦和レッズ ベススタ
4月6日(日) 15:03 鹿島アントラーズ 3 – 4 京都サンガF.C. カシマ
4月6日(日) 15:03 柏レイソル 1 – 0 ガンバ大阪 三協F柏
4月6日(日) 15:03 湘南ベルマーレ 2 – 1 名古屋グランパス レモンS
4月6日(日) 15:03 サンフレッチェ広島 2 – 1 セレッソ大阪 Eピース

今節はホームチームの勝利が5試合、アウェイチームの勝利が3試合、引き分けが2試合という結果となった。特にアウェイチームの勝利には、京都サンガF.C.とアルビレックス新潟による大きなサプライズが含まれている。

頂上決戦ドロー、町田が首位へ – FC町田ゼルビア vs 川崎フロンターレ 徹底分析

鹿島アントラーズの結果次第で首位浮上の可能性があったFC町田ゼルビアは、ホームに3位の川崎フロンターレを迎えた 。勝ち点差2で迎えた直接対決は、まさに頂上決戦と呼ぶにふさわしい激しい攻防となった 。

試合は序盤から動く。16分、川崎Fは左サイドをマルシーニョ選手と三浦颯太選手で崩すと、三浦選手のクロスを町田GK谷晃生選手が処理しきれず、こぼれ球をエリソン選手が押し込んで先制する 。川崎Fは27分にも河原創選手からのパスに抜け出したエリソン選手、さらにこぼれ球に詰めた脇坂泰斗選手が立て続けに決定機を迎えるが、ここはGK谷選手が見事なセーブで追加点を許さない 。

ピンチを凌いだ町田は直後の28分、得意の左サイドから相馬勇紀選手がクロスを上げるも、オ・セフン選手のヘディングシュートは枠を捉えられない 。しかし、町田は諦めずに反撃を続けると、34分、林幸多郎選手のロングスローからゴール前の混戦でこぼれたボールを岡村大八選手が左足でねじ込み、同点に追いつく 。

1-1で迎えた後半、立ち上がりの53分に試合は再び動く。町田は相手左サイドの背後を徹底的に突き、相馬選手のクロスに西村拓真選手が頭で合わせて逆転に成功 。この場面、町田は得意とする左サイドからの崩し、中山雄太選手と相馬選手の連携、そこに北斗選手や昌子源選手が絡む形でチャンスを作り、逆サイドのスペースを突く形も見せていた 。  

追いかける展開となった川崎Fはギアを上げ、猛攻を仕掛ける。65分にはGK山口瑠伊選手のロングキックからマルシーニョ選手が決定機を迎えるが、シュートは昌子選手にブロックされる 。追いつきたい川崎Fは70分に3枚替えを敢行。すると73分、バイタルエリアでこぼれ球を拾った河原創選手が左足を振り抜き、同点ゴールを突き刺した 。川崎Fはこの試合で橘田健人選手とジェジエウ選手が負傷交代するアクシデントに見舞われながらも、粘り強く勝ち点1をもぎ取った 。

町田は前節負傷した前寛之選手を欠き、仙頭啓矢選手がスタメン入り 。一方の川崎Fはジェジエウ選手が今季初先発、家長昭博選手とエリソン選手もスタメンに名を連ねた 。  

この結果、町田は勝ち点を17に伸ばし、同節で敗れた鹿島をかわして単独首位に浮上した 。強豪・川崎F相手に、負傷者を出しながらも追いつかれたとはいえ、勝ち点1を獲得し首位に立ったことは、町田の今季の充実ぶりと勝負強さを物語っている。ロングスローからの得点や、計算されたサイド攻撃 など、多彩な攻撃パターンを持つことも証明した。一方、川崎Fは負傷者が相次ぐ苦しい状況ながらも、王者の意地を見せて引き分けに持ち込んだ。しかし、ジェジエウ選手ら主力の離脱が長引けば、今後の戦いに影響が出る可能性も否定できない。町田が「追われる立場」として、今後どのような戦いを見せるのか注目される。

カシマ陥落!エリアス圧巻ハットトリック、京都サンガF.C.が歴史的逆転勝利

今節最大の衝撃は、カシマスタジアムで起きた。開幕から首位を快走し、ホームでは27戦無敗(※記録に関する言及は にあるが、 ではこの試合でストップしたと示唆)と圧倒的な強さを誇っていた鹿島アントラーズが、京都サンガF.C.の前に沈んだのだ。  

試合は序盤、鹿島のペースで進む。前半18分、そして30分にエースのレオ・セアラ選手が立て続けにゴールを決め、鹿島が早々に2点のリードを奪う 。前半の鹿島は選手間の距離を巧みに操り、ロングキックとショートパスを織り交ぜながら優位に進めていた 。京都はほとんど何もさせてもらえない状況だった 。  

誰もが鹿島の勝利を確信しかけた後半、試合は劇的に動く。61分、京都は奥川雅也選手が1点を返し反撃の狼煙を上げると 、ここから途中出場のラファエル・エリアス選手が躍動する。80分、82分と立て続けにゴールを奪い、あっという間に逆転に成功 。京都は70分にトゥーリオ選手、78分にムリロ・コスタ選手を投入し、システムを4-4-2に変更した采配が見事に的中した 。

粘る鹿島も、後半アディショナルタイムの90+2分に師岡柊生選手が同点ゴールを決めて意地を見せる 。しかし、ドラマはこれで終わらなかった。そのわずか3分後の90+5分、再びエリアス選手がネットを揺らし、ハットトリックを達成するとともに、京都に歴史的な勝利をもたらした 。決勝点につながる原大智選手のキックフェイントも秀逸だった 。

この敗戦で鹿島は今季初の連敗を喫し、首位から3位へ転落 。ホームでの連続無敗記録も途絶えた。一方、京都はこの劇的な勝利で勝ち点を伸ばし、上位進出へ大きな弾みをつけた。  

単なる番狂わせではなく、後半における京都の戦術的な修正と選手起用が見事に功を奏した結果と言える。特に、エリアス選手の決定力は驚異的であり、今後の京都の躍進の鍵を握る存在となりそうだ 。鹿島にとっては、リードを守りきれなかった試合運び、そして交代策の効果 など、課題が浮き彫りになった一戦。この敗戦のショックからいかに早く立ち直るかが、今後の戦いを左右するだろう。他チームは、鹿島に対して後半にアグレッシブな戦術を取ることが有効かもしれない、というヒントを得た可能性もある。  

紫軍団、粘りの逆転勝利 – サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪 レビュー

前節、首位・鹿島を撃破し勢いに乗るサンフレッチェ広島は、ホーム・エディオンピースウイング広島にセレッソ大阪を迎えた 。C大阪も前節で7試合ぶりの勝利を挙げており 、両チームにとって連勝を飾りたい一戦だった。  

試合は序盤、アウェイのC大阪が主導権を握る。早いパス回しで広島のプレスを回避し、前進 。15分には、右サイドのルーカス・フェルナンデス選手が切れ味鋭いドリブルから先制点を奪う 。ミヒャエル・スキッベ監督が試合前に警戒していたブラジル人トリオ が早速結果を出した形だ。  

しかし、ホームの広島もすぐさま反撃。失点からわずか3分後の18分、左サイドを攻略し、最後は新井直人選手が同点ゴールを決める 。前半はその後もC大阪が優勢に進め、GK大迫敬介選手の好セーブに助けられる場面もあったが 、1-1のまま折り返す。

後半に入ると、広島は試合の流れを変える。途中交代で入った中村拓海選手や加藤陸次樹選手らがボール奪取への意識を高め、ハイプレスが機能し始める 。これによりC大阪にミスが出始め、広島の攻撃回数が増加。中野就斗選手のロングスローからジャーメイン良選手が合わせる惜しい場面もあった 。  

試合が終盤に差し掛かった86分、ついに均衡が破れる。広島はセットプレーの流れから、最後はDF荒木隼人選手が押し込み、劇的な逆転ゴールを奪った 。そのまま試合は終了し、広島が2-1で粘り勝ち。これで広島は2連勝となり、首位・町田と勝ち点で並ぶ2位に浮上した 。

スキッベ監督は試合後、「後半、自分たちのパフォーマンスが上がったことは素晴らしかった」「前半あれだけ相手に握られた試合をやっておきながら、後半は違った形で盛り返して向上することができた。簡単なことではない。それができたチームを誇りに思う」と、苦しみながらも逆転勝利を掴んだチームを称賛した 。一方、C大阪のアーサー・パパス監督は「前半はとても良い戦い方ができていた。追加点を取れないと難しい試合になる」「広島さんは最後に決め切る力があった」と、チャンスを活かせなかったこと、そして勝負どころでの差を悔やんだ 。

この試合は、広島が必ずしもベストパフォーマンスではない中でも勝ち切る強さ、いわゆる「勝者のメンタリティ」を示した一戦だった。前半の劣勢を跳ね返し、後半に戦術を修正し、交代選手も機能させて逆転に持ち込んだことは、チームの地力とスキッベ監督の手腕の証明でもある 。昨季は一度もなかった逆転勝ちが今季既に2度目という点も、チームの成長を示している 。対照的に、C大阪は前半の出来は素晴らしかったものの、試合を決定づける追加点を奪えず、終盤に失点。内容に見合った結果を得るためには、試合巧者ぶりと決定力を高める必要がありそうだ 。

国立で王者撃破!アルビレックス新潟、今季初白星の軌跡 – ヴィッセル神戸 vs アルビレックス新潟 レビュー

今節最大の番狂わせは、国立競技場で起こった。開幕から8試合勝利がなく、最下位に沈んでいたアルビレックス新潟が、昨季王者ヴィッセル神戸を相手に金星を挙げたのだ 。

試合は開始早々に動く。12分、新潟は長谷川元希選手がペナルティエリア手前から見事なミドルシュートを突き刺し、先制に成功 。このゴールは長谷川選手にとって今季4点目となった 。  

その後は、地力で勝る神戸がボールを支配する展開となる。ボール保持率は60%を超えたが 、新潟の堅い守備ブロックをなかなか崩せない。新潟は藤原奏哉選手ら守備陣が体を張ってゴールを守り 、GK小島亨介選手(クリーンシート達成)を中心に集中力を切らさなかった。神戸はチャンスを作るものの、最後の精度を欠いたり、新潟守備陣の粘り強い対応に遭ったりして、同点ゴールを奪うことができない 。

結局、長谷川選手のゴラッソを守り切った新潟が1-0で勝利。9試合目にして待望の今季初白星を掴んだ 。  

試合後、新潟の樹森大介監督は「嬉しい初勝利」「内容的には厳しい状況だったと思うんですけどそれでも勝ち切れたというのは僕らにとっては素晴らしい結果」「今僕らに足りなかったのは勝ち点3だけだった」と安堵の表情を見せ、この勝利を次につなげたいと語った 。決勝点を挙げた長谷川選手は「国立でやるだけでテンションが上がる」「(走行距離が初の12km超えについて)走ってないねと言われて…」と喜びを語った 。  

一方、敗れた神戸の吉田孝行監督は「もう少しゴールへ向かうプレーを増やしたかった」「(失点場面について)サッカーではあのようなことは起こり得る」と述べ、ボール保持率の高さ(60%)に反して決定力を欠いた点を課題に挙げた 。DF酒井高徳選手も、プレスの空転やクロスの質の低さを敗因として挙げ、修正を誓った 。

この勝利は、苦しいシーズンを送っていた新潟にとって、計り知れないほどの価値がある。選手たちの自信回復はもちろん、今後の戦いに向けて大きなターニングポイントとなる可能性がある。一方、王者・神戸にとっては、引いた相手を崩しきれないという課題が露呈した形となった。ボールを保持しながらも効果的な攻撃を見せられなかった点は、今後のタイトル防衛に向けて修正が必要だろう。この結果は、下位チームにも勇気を与え、神戸のライバルたちにとっては攻略の糸口が見えた一戦となったかもしれない。

堅守健在、アビスパ福岡が浦和レッズを完封 – 6戦無敗の要因を探る

直近5試合で4勝1分と好調を維持するアビスパ福岡は、ホーム・ベスト電器スタジアムに浦和レッズを迎えた 。堅守を武器とする福岡と、上位進出を狙う浦和の一戦は、予想通り引き締まった展開となった。  

試合が動いたのは後半。68分、福岡は右サイドからの攻撃でチャンスを作ると、最後は岩崎悠人選手がゴールネットを揺らし、待望の先制点を奪う 。この日7試合ぶりにスタメン起用された岩崎選手が、見事にその期待に応えた 。

リードを奪った福岡は、その後も持ち前の堅守を発揮。浦和の反撃を最後まで許さず、1-0でシャットアウト勝利を収めた 。これで福岡はリーグ戦6試合負けなし(5勝1分)となり、好調を維持している 。一方、浦和は5試合ぶりの黒星となった 。

試合後、福岡の金明輝監督は「連戦の疲れを感じさせずにアグレッシブにトライしてくれた。選手たちに感謝したい」「ファン・サポーターの力で決勝ゴールを奪えた」と選手とサポーターを称えた 。決勝点を挙げた岩崎選手は「好調をいかに続けられるかというところが上位争いをするには大事」と気を引き締めた 。一方、浦和のマチェイ・スコルジャ監督は「多くのチャンスを作ったがそれを得点につなげないといけなかった」「(福岡の守備に対して)クロスを上げるというのも1つの狙いでしたが、今日はその成功率が非常に低かった」と決定力不足を嘆いた 。  

福岡はこの試合でも、組織的な守備と勝負どころを逃さない集中力の高さを見せつけた。試合序盤には前嶋洋太選手と岩崎選手の左右のポジションを入れ替えるなど 、戦術的な柔軟性も見せた。途中投入された名古新太郎選手がセットプレーで脅威を与えるなど 、交代策も奏功した。この安定した戦いぶりは、福岡が今季のサプライズチームとなる可能性を十分に感じさせる。対する浦和は、堅守をこじ開けるための攻撃のバリエーション不足という課題が改めて浮き彫りになった。  

第9節 その他の注目カード:岡山、横浜FC、柏、湘南が勝利

激動の第9節、その他の試合結果も簡潔に見ていこう。

  • ファジアーノ岡山 1-0 FC東京: ホームの岡山が、田部井涼選手の鮮やかなミドルシュートを守り切り、FC東京を下した 。岡山はこれで今季4勝目。FC東京はなかなか波に乗り切れない状況が続く 。  

  • 横浜FC 2-0 清水エスパルス: ニッパツ三ツ沢球技場で行われた一戦は、横浜FCが清水エスパルスに快勝 。後半に山田康太選手、試合終了間際に櫻川ソロモン選手がゴールを決め 、3試合ぶりの白星を掴んだ 。  

  • 柏レイソル 1-0 ガンバ大阪: 柏が小泉佳穂選手のゴールでG大阪を破り、5試合ぶりの勝利を飾った 。G大阪はこれで今季初の連敗 。柏のGK小島亨介選手は試合後、ビルドアップについてコメントを残している 。  

  • 湘南ベルマーレ 2-1 名古屋グランパス: 湘南が連敗を「3」で止め、6試合ぶりの勝利 。福田翔生選手の先制点と鈴木雄斗選手のゴールで名古屋を振り切った 。名古屋は稲垣祥選手のスーパーミドルで一矢報いるも、3連勝を逃した 。  

  • 横浜F・マリノス 0-0 東京ヴェルディ: 日産スタジアムでの一戦は、両チーム決め手を欠き、スコアレスドローに終わった 。  

これらの結果により、中位グループの順位も変動し、リーグ全体の混戦模様がさらに深まった。岡山、横浜FC、柏、湘南にとっては、今後の戦いに向けて貴重な勝ち点3となった。

今節のヒーローたち:ピッチを照らした輝き

第9節も、多くの選手たちがピッチ上で輝きを放った。特に印象的だったヒーローたちを紹介しよう。

  • ラファエル・エリアス(京都サンガF.C.): 文句なしの今節MVP。鹿島相手に0-2からの逆転劇を演出し、圧巻のハットトリックを達成 。この活躍で得点ランキングも一気に2位へ浮上した 。まさに救世主的な活躍だった。  
  • レオ・セアラ(鹿島アントラーズ): チームは敗れたものの、前半に2ゴールを決め、ストライカーとしての決定力の高さを見せつけた 。これで今季8ゴールとし、得点ランキング単独トップを快走している 。  
  • 長谷川元希(アルビレックス新潟): 国立競技場で王者・神戸から決勝点となるビューティフルゴールを奪い、チームに待望の今季初勝利をもたらした 。これで今季4ゴール目と、個人としても好調を維持している 。  
  • 岩崎悠人(アビスパ福岡): 7試合ぶりのスタメン起用に応え、浦和レッズから決勝ゴールを奪取 。チームの無敗記録継続に大きく貢献した。  
  • 荒木隼人 / 新井直人(サンフレッチェ広島): 守備の選手ながら、C大阪戦でそれぞれ貴重な同点ゴールと逆転ゴールを記録 。チームの粘り強い勝利を支えた。  
  • 三浦颯太(川崎フロンターレ) / 相馬勇紀(FC町田ゼルビア): 両者ともにアシストランキング上位につけるウイングバック/ウインガー 。町田対川崎Fの上位対決では、サイドからのチャンスメイクで存在感を示した 。三浦選手は今季4アシスト目、相馬選手も今季4アシスト目を記録した 。
  • 谷晃生(FC町田ゼルビア): 川崎F戦でビッグセーブを連発し、チームの勝ち点獲得に貢献 。守護神としての役割を十二分に果たした。  

今節は、決定力の高いストライカーの活躍、個の力で局面を打開するプレー、そして重要な場面で結果を出す勝負強さが際立った。守護神のファインセーブも、試合結果を左右する大きな要因となった。

J1順位表アップデート:激戦続くリーグの最新勢力図

激動の第9節を終え、明治安田J1リーグの順位は大きく変動した。最新の勢力図を確認しよう。

2025 明治安田J1リーグ 順位表 (第9節終了時点)

順位 クラブ名 勝点 試合 得点 失点 得失差 直近5試合
1 FC町田ゼルビア 17 9 5 2 2 12 10 +2 L W D W D
2 サンフレッチェ広島 17 9 5 2 2 11 6 +5 L W W W W
3 鹿島アントラーズ 16 9 5 1 3 16 11 +5 W W W L L
4 柏レイソル 16 9 5 1 3 11 7 +4 D L D W W
5 川崎フロンターレ 16 9 4 4 1 17 10 +7 W W D W D
6 アビスパ福岡 16 9 5 1 3 9 7 +2 W W L W W
7 京都サンガF.C. 15 9 4 3 2 15 13 +2 W D W L W
8 ファジアーノ岡山 14 9 4 2 3 8 5 +3 D L W L W
9 湘南ベルマーレ 14 9 4 2 3 11 12 -1 D L L L W
10 横浜FC 10 9 3 1 5 8 7 +1 W L L L W
11 清水エスパルス 11 9 3 2 4 10 11 -1 W W L W L
12 浦和レッズ 10 9 2 4 3 7 10 -3 D W W D L
13 東京ヴェルディ 10 9 2 4 3 7 11 -4 W D L D D
14 ガンバ大阪 10 9 3 1 5 9 16 -7 W L W L L
15 ヴィッセル神戸 9 9 2 3 4 6 8 -2 D W L W L
16 セレッソ大阪 9 9 2 3 4 15 17 -2 D L L W L
17 横浜F・マリノス 8 9 1 5 3 7 9 -2 W L L D D
18 FC東京 8 9 2 2 5 6 11 -5 D L D L L
19 名古屋グランパス 8 9 2 2 5 12 19 -7 L W W W L
20 アルビレックス新潟 7 9 1 4 4 11 14 -3 L D L L W

首位に立ったのはFC町田ゼルビア。サンフレッチェ広島も勝ち点17で並び、得失点差で2位につける。前節首位の鹿島アントラーズは3位に後退したが、4位柏レイソル、5位川崎フロンターレ、6位アビスパ福岡までが勝ち点16でひしめき合っており、上位陣は依然として大混戦だ。首位から6位までの勝ち点差はわずかに「1」。これは、9節を終えた段階としては驚異的な僅差であり、いかに今季のJ1リーグが拮抗しているかを示している。タイトルレースは序盤から目が離せない展開が続きそうだ。

中位グループも団子状態となっており、一つの勝利、一つの敗戦で順位が大きく変動する状況。下位に目を向けると、アルビレックス新潟が待望の初勝利を挙げたものの、依然として最下位。しかし、上位との差が大きく開いているわけではなく、今後の巻き返しの可能性は十分に残されている。

ゴールとアシスト:ランキング最新情報

個人のスタッツにも目を向けてみよう。第9節終了時点での得点ランキングとアシストランキングのリーダーボードは以下の通りだ。

J1リーグ 得点ランキング (第9節終了時点)

順位 選手名 所属クラブ 得点
1 レオ セアラ 鹿島アントラーズ 8
2 ラファエル エリアス 京都サンガF.C. 6
3 西村 拓真 FC町田ゼルビア 4
3 長谷川 元希 アルビレックス新潟 4
3 北川 航也 清水エスパルス 4
3 北野 颯太 セレッソ大阪 4
7 鈴木 優磨 鹿島アントラーズ 3
7 チアゴ サンタナ 浦和レッズ 3
7 エリソン 川崎フロンターレ 3
7 鈴木 章斗 湘南ベルマーレ 3
7 福田 翔生 湘南ベルマーレ 3
7 矢村 健 アルビレックス新潟 3
7 稲垣 祥 名古屋グランパス 3
7 イッサム ジェバリ ガンバ大阪 3
7 ラファエル ハットン セレッソ大阪 3
7 エリキ ヴィッセル神戸 3

得点ランキングトップは、鹿島アントラーズのレオ・セアラ選手。今節も2ゴールを決め、シーズン8得点と好調を維持している。2位には、今節ハットトリックの活躍を見せた京都サンガF.C.のラファエル・エリアス選手が6ゴールで急浮上した。

J1リーグ アシストランキング (第9節終了時点)

順位 選手名 所属クラブ アシスト
1 相馬 勇紀 FC町田ゼルビア 4
1 三浦 颯太 川崎フロンターレ 4
3 安西 幸輝 鹿島アントラーズ 3
3 小池 龍太 鹿島アントラーズ 3
3 垣田 裕暉 柏レイソル 3
3 ラファエル エリアス 京都サンガF.C. 3
3 ルーカス フェルナンデス セレッソ大阪 3
3 原 大智 京都サンガF.C. 3
9 小泉 佳穂 柏レイソル 2
9 木下 康介 柏レイソル 2
9 染野 唯月 東京ヴェルディ 2
9 山見 大登 東京ヴェルディ 2
9 脇坂 泰斗 川崎フロンターレ 2
9 小野瀬 康介 湘南ベルマーレ 2
9 橋本 健人 アルビレックス新潟 2
9 高木 践 清水エスパルス 2
9 マテウス ブエノ 清水エスパルス 2
9 ファン アラーノ ガンバ大阪 2
9 北野 颯太 セレッソ大阪 2
9 柳 貴博 ファジアーノ岡山 2
9 加藤 聖 ファジアーノ岡山 2
9 シャハブ ザヘディ アビスパ福岡 2

アシストランキングでは、FC町田ゼルビアの相馬勇紀選手と川崎フロンターレの三浦颯太選手が4アシストでトップに並んでいる。両サイドからのチャンスメイクを得意とする選手たちが上位に名を連ねており、現代サッカーにおけるサイドプレーヤーの重要性を示している。今節ハットトリックのエリアス選手がアシストでも3を記録している点も注目される。

次節への展望:第9節が示したもの

激動の第9節は、多くの示唆に富んでいた。首位争いが混沌としていること、どのチームにも勝利のチャンスがあること、守備の安定が勝ち点につながること(福岡)、そして劇的な逆転劇(京都、広島、湘南)や個の力(エリアス、長谷川)が試合を決めること。これらの要素は、今後のJ1リーグをさらに面白くするだろう。

第9節の結果がもたらした心理的な影響も大きい。京都や新潟のようなチームは、大きな勝利によって自信を深め、今後の試合でさらに良いパフォーマンスを発揮する可能性がある。逆に、鹿島や神戸はショッキングな敗戦からいかに早く立ち直り、自信を取り戻せるかが問われる。首位に立った町田は、追われる立場としてのプレッシャーとどう向き合うか。これらの心理的な側面も、次節以降の展開に影響を与えるだろう。

次節、第10節の注目カードを見てみよう 。  

  • FC東京 vs 柏レイソル (4/11 金): 勝利で波に乗りたい柏と、ホームで連敗を避けたいFC東京の対戦。
  • セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ (4/12 土): 衝撃的な敗戦から立ち直りたい鹿島と、安定感を求めるC大阪。C大阪にとってはホームで12連敗中の天敵・鹿島撃破を目指す戦いとなる 。
  • FC町田ゼルビア vs 浦和レッズ (4/13 日): 首位・町田が難敵・浦和をホームに迎える。浦和は首位チーム相手にどのような戦いを見せるか。
  • サンフレッチェ広島 vs ファジアーノ岡山 (4/12 土): 連勝で勢いに乗る広島が、堅実な戦いを見せる岡山と対戦。
  • アルビレックス新潟 vs 横浜FC (4/13 日): 初勝利を挙げた新潟が、同じく今節勝利した横浜FCと対戦。下位直接対決となるか。

果たして、町田は首位の座を守れるのか。鹿島、神戸は王者の意地を見せられるのか。混戦模様のJ1リーグから、ますます目が離せない。

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