【UEL第4節】新リーグは残酷なまでに明暗を分けた!ミッティラント4連勝の裏で、名門レンジャーズは欧州7連敗の悪夢
2025年11月6日(日本時間)に行われたUEFAヨーロッパリーグ(UEL)第4節。今シーズンから導入された新リーグフェーズの「折り返し地点」となる今節は、各チームの運命がはっきりと分かれる、非常に重要な一日となりました。
この記事では、衝撃的な結果となった第4節の主要なトピックを、試合の背景や今後の展望を含めて深く掘り下げて解説します。
今週の結論:中盤戦で「勝ち組」と「負け組」が固定化され始めました
今節の最も重要な結論は、リーグフェーズ中盤戦にして、早くも「勝ち組」と「負け組」が明確に固定化され始めた点にあります。
この背景には、今季から導入された全36チームによる「リーグフェーズ(スイス式)」という、非常に過酷なシステムが存在します。従来の4チーム総当たり(全6試合)のグループステージとは異なり、新方式は対戦相手が毎節変わります。全36チームの中での総合順位がすべてであり、1試合の敗北が持つ重みが全く異なります。
全8試合のうちの第4節を終え、ここで勝点を積めなければ、自動的に決勝トーナメントへ進出できる「上位8位」以内に入る望みが急速に薄れてしまいます。
この過酷な現実を象徴するように、今節は結果が明確に二極化しました。
- 勝ち組:ミッティラント(4連勝)、フライブルク(勝点10)、セルタ(3-0快勝)といった好調なクラブが、着実に勝利を収めています。
- 負け組:ブラガ(ホームで4失点敗戦)や、名門レンジャーズ(ローマに完敗し欧州戦7連敗)は、痛恨の敗北で上位グループから明確に引き離されました。
今節の結果は、単なる一過性の勝敗ではありません。残り4試合の戦い方に大きな影響を与える、冷徹な「現在地」を各チームに突きつけるものとなりました。
深刻な不振:名門レンジャーズ、なぜ勝てないのか
暗すぎるトンネル:ローマに完敗し欧州7連敗
今節、最も深刻な状況が浮き彫りになったのは、スコットランドの名門レンジャーズです。彼らはホームのアイブロックスでローマを迎え撃ちましたが、0-2で完敗を喫しました。
この敗北は、単なる1敗ではありません。これでレンジャーズは欧州の舞台(UELおよびチャンピオンズリーグ予選などを含む)で「7連敗」という、クラブの歴史的にも屈辱的な記録となりました。この「7連敗」という数字は、戦術的な問題を超え、欧州の舞台に対する精神的なプレッシャー、自信の喪失を示しています。根本的な問題は、得点力不足と規律の欠如にあると断言できます。
ローマ戦では、相手の攻撃のキーマンであるソウレとペッレグリーニに対して効果的な守備ができず、重要な局面で失点を許しました。今季のUELリーグフェーズでは4試合を終えて未だ勝利がありません。過去には欧州決勝に進出した名門が、最下位から抜け出せない状況に陥っています。
さらに深刻なのは、ファンから「経営陣への不満」も噴出している点です。これは単なる現場レベルの問題ではなく、クラブ全体の構造的な危機であることを示しています。ファンが経営陣に不満を抱いている状況は、ホームスタジアムの雰囲気を悪化させ、選手たちのパフォーマンスをさらに低下させるという負のスパイラルを生んでいます。
新しいリーグフェーズは、毎節相手が変わるため、一度失った自信を取り戻す「きっかけ」を掴むのが非常に困難です。レンジャーズにとって、欧州の戦いはあまりにも厳しく、ファンの怒りは限界に達しています。
今節最大の衝撃:合計7発の乱打戦と政治的緊張
ホームで4失点:ブラガ対ゲンク、壮絶なシーソーゲーム
今節、最もスペクタクルな試合は、ポルトガルのブラガのホームで繰り広げられた、ゲンク(ベルギー)との一戦です。結果は3-4で、ブラガはホームでまさかの敗戦を喫しました。
「最多得点試合」となった合計7ゴールが生まれた理由は、両チームが守備を二の次にして、ひたすら攻撃的な姿勢を貫いたためです。
特にブラガは、リーグフェーズで上位に食い込むために「勝点3」が是が非でも必要でした。新リーグフェーズでは、順位を上げるために「引き分け(勝点1)」の価値が低く、上位8位に入るためにはリスクを冒すしかありません。その焦りが、守備の穴を広げる結果につながりました。
ホームで3得点を挙げた攻撃力は評価できますが、それ以上に、アウェイのゲンクに4度もゴールネットを揺らされました。これはゲンクの鋭いカウンターアタックが機能したと同時に、ブラガの「守備の脆さ」が露呈した瞬間です。ブラガは「勝点1」を捨てて「勝点3」を取りに行った結果、最悪の「勝点0」に終わった典型例と言えます。
ブラガは、このショッキングな敗戦から早急に守備を立て直さなければ、決勝トーナメント進出(プレーオフ圏内含む)は絶望的になります。
ピッチ外の緊張:アストン・ヴィラ対マッカビ・テルアビブ
イングランドのアストン・ヴィラがホームでマッカビ・テルアビブ(イスラエル)を2-0で下した試合では、ピッチ外の出来事が大きな注目を集めました。
試合前、スタジアム周辺でイスラエル・パレスチナ情勢に関連した政治的な抗議活動が行われ、現場は緊迫しました。フットボールはしばしば社会情勢を反映する鏡となりますが、今節はまさにその典型例でした。
地元警察の介入により、数名が逮捕される事態に発展しました。「逮捕者が出た」という事実は、抗議活動の熱量がいかに高かったかを物語っています。クラブ関係者はスタジアムの安全確保に最大限努め、試合自体は予定通り開催されました。選手たちは、このような異様な緊張感の中でプレーすることを余儀なくされましたが、アストン・ヴィラはマッツェンとマレンのゴールで冷静に勝利を収めました。
試合は無事に終了しましたが、フットボールの背景にある複雑な社会情勢が浮き彫りになった一戦でした。
躍進するチーム:4戦全勝ミッティラントと好調ドイツ勢
台風の目:ミッティラント、セルティックを破り4連勝
今節の最大の主役は、デンマークのミッティラントです。彼らはその快進撃を止める様子がありません。
彼らの強さは、スター選手の個人技に依存するのではなく、データに基づいた組織的な戦術と、「攻守のバランスの良さ」にあります。新リーグフェーズという長丁場の戦いにおいて、この「安定感」と「一貫性」は最大の武器となります。
従来のグループステージのように「死の組」に振り分けられる不運がなく、対戦相手が分散する新方式は、ミッティラントのような効率的なクラブ運営を行うチームに有利に働いています。
今節は、欧州での経験が豊富な難敵セルティックをホームに迎えましたが、これを3-1で一蹴しました。セルティックは守備に課題を残す結果となりました。この勝利により、ミッティラントは開幕から無傷の「4連勝」を達成し、36チームの頂点である首位の座を堅持しています。
ミッティラントは、もはや「ダークホース」ではありません。上位8位による自動通過、さらには「優勝候補の一角」として真剣に認識されるべき存在です。
フライブルク、セルタ、シュツットガルトの安定感
ミッティラント以外にも、今節でその実力を証明したクラブが多数あります。特にドイツ勢とスペイン勢の安定感が際立ちました。
これらのチームは、新リーグフェーズの「毎試合が重要」という特性を理解し、一貫したパフォーマンスを発揮しています。
今節の結果は以下の通りです。
- フライブルク(ドイツ):アウェイでニース(フランス)を3-1で下しました。この勝利で勝点を10に伸ばし、上位8位の自動通過枠を明確に視界に捉えています。
- セルタ(スペイン):敵地でザグレブ(クロアチア)に0-3で快勝しました。3点差の勝利は、順位決定で重要となる「得失点差」を大幅に改善する、価値ある結果です。
- シュツットガルト(ドイツ):ホームでフェイエノールト(オランダ)を2-0で下しました。モロッコ出身のMFエル・ハンノウスの活躍が光り、チームを勝利に導いています。
- PAOK(ギリシャ):ヤングボーイズ(スイス)に4-0で大勝し、得失点差を大きく稼ぎ、順位を上げています。
これらのチームは、ミッティラントを追走する「第2集団」として、リーグフェーズ後半戦の主導権を握っています。
全試合結果一覧と分析(2025年11月6日)
今節の結果が順位に直結する
今節行われた全18試合の結果は、各チームの運命に直結します。
例えば、ノッティンガム・フォレストがシュトゥルム・グラーツ相手に0-0のスコアレスドローに終わったのは、「決定力不足」が響いた結果であり、勝点3を逃した痛い引き分けです。
また、ポルトもユトレヒトに1-1で追いつかれ、勝点1にとどまりました。
ザルツブルクは得点源のジュニオールを欠きながらも、ゴーアヘッドに2-0で勝利しており、堅守速攻が光りチームの底力を見せつけました。
以下のテーブル(一覧表)で、全試合の結果を詳細に確認します。
| 日時(日本時間) | ホーム | スコア | アウェイ | 注目ポイント |
| 11/6(木)26:45 | バーゼル | 3-1 | FCSB | ホームのバーゼルが攻守で圧倒し、勝点3を確保。 |
| 11/6(木)26:45 | レッドスター | 1-0 | リール | 両者拮抗も、レッドスターが1点を守り切る。 |
| 11/6(木)26:45 | ザグレブ | 0-3 | セルタ | セルタが敵地で快勝し、得失点差を改善。 |
| 11/6(木)26:45 | マルメ | 0-1 | パナシナイコス | 接戦を制したパナシナイコスが上位を追走。 |
| 11/6(木)26:45 | ミッティラント | 3-1 | セルティック | ミッティラントは4連勝で首位を堅持。セルティックは守備に課題。 |
| 11/6(木)26:45 | ニース | 1-3 | フライブルク | フライブルクは好調を維持し勝点10へ。 |
| 11/6(木)26:45 | ザルツブルク | 2-0 | ゴーアヘッド | 得点源ジュニオールを欠いたザルツブルクだが、堅守速攻が光った。 |
| 11/6(木)26:45 | シュトゥルム | 0-0 | フォレスト | ノッティンガム・フォレストの決定力不足が響き、スコアレスドロー。 |
| 11/6(木)26:45 | ユトレヒト | 1-1 | ポルト | ポルトは追いつかれ勝点1にとどまる。 |
| 11/6(木)29:00 | アストン・ヴィラ | 2-0 | M.テルアビブ | マッツェンとマレンの得点でヴィラが勝利。試合前の抗議活動が注目されました。 |
| 11/6(木)29:00 | ベティス | 2-0 | リヨン | アントニーらが躍動し、ベティスが完封勝ち。 |
| 11/6(木)29:00 | ボローニャ | 0-0 | ブラン | 両者慎重な試合運びでゴールレス。 |
| 11/6(木)29:00 | ブラガ | 3-4 | ゲンク | 最多得点試合。ブラガがホームでまさかの敗戦。 |
| 11/6(木)29:00 | フェレンツバロシュ | 3-1 | ルドゴレツ | ハンガリー王者が地力を示し快勝。 |
| 11/6(木)29:00 | PAOK | 4-0 | ヤングボーイズ | PAOKが大勝で得失点差を大きく稼ぎ、順位を上げた。 |
| 11/6(木)29:00 | プルゼニ | 0-0 | フェネルバフチェ | 両者譲らず引き分け。 |
| 11/6(木)29:00 | レンジャーズ | 0-2 | ローマ | ローマがソウレとペッレグリーニのゴールで快勝し、レンジャーズは欧州戦7連敗。 |
| 11/6(木)29:00 | シュツットガルト | 2-0 | フェイエノールト | モロッコ出身MFエル・ハンノウスの活躍でシュツットガルトが勝利。 |
まとめ:リーグフェーズ後半戦へ。次節が運命の分岐点です
第4節を終え、UEL新リーグフェーズは、明確な「サバイバルレース」の様相を呈してきました。
「上位8位」の自動通過枠、そして「9位から24位」のプレーオフ枠を巡る争いが、これまでにないほど激化しているからです。全8試合しかないため、残りはたったの4試合です。
ミッティラント(4連勝)やフライブルク(勝点10)が、ほぼ「トップ8」の座を固めにかかっています。一方で、レンジャーズ(未勝利)やブラガ、セルティック(ミッティラントに敗戦)といったチームは、次節(第5節)で敗北すれば、事実上プレーオフ進出(24位以内)さえも厳しくなる、崖っぷちの状況に立たされています。
折り返し地点を過ぎた今、次節以降の戦いは、各チームの戦略と精神力が試される、まさに「生き残りをかけた戦い」となります。
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