Football Rule Guide
サッカーのアディショナルタイムとは?基準・目安・長くなった理由を完全解説
試合終了間際に掲示される「+5」「+10」の数字は、主審が各ハーフで失われたプレー時間を補うための最低追加時間です。ロスタイムとの違い、何が加算対象になるのか、近年なぜ長くなったのかを、競技規則と実例に沿って整理します。
Definition
アディショナルタイムは「失われたプレー時間」を各ハーフの終わりに戻す仕組み
サッカーでは時計を止めずに45分を進めます。その間に選手交代、負傷対応、VAR確認、得点後の再開準備などでプレーできなかった時間が生まれるため、主審がその分を前半・後半それぞれの終盤に追加します。
日本では長く「ロスタイム」と呼ばれてきましたが、現在は国際的な呼称に合わせて「アディショナルタイム」と呼ばれるのが一般的です。意味としては同じ時間を指しますが、「失った時間」よりも「追加される時間」と捉えると仕組みを理解しやすくなります。
第4の審判員がボードで示す数字は、主審が決めた最低限の追加時間です。たとえば「+5分」と出ても、アディショナルタイム中に負傷対応やVAR確認があれば、主審はさらに時間を延ばせます。VARの介入条件を先に整理したい場合は、サイト内のVAR適用条件の解説も合わせて読むとつながりが見えやすくなります。
前半45分、後半45分を過ぎた後に、そのハーフで失われた時間を補います。
第4の審判員は表示役。最終的な計時判断は主審にあります。
掲示後に追加事象が起きれば、表示時間より長く続くことがあります。
Law 7
競技規則が挙げる、時間を追加する主な要因
IFABの競技規則 Law 7では、各ハーフで失われたプレー時間を主審が補うと定めています。対象は「交代」だけではなく、負傷、懲戒処置、VAR、得点後の喜び、時間稼ぎなど幅広く整理されています。
選手交代
交代にかかった時間を補います。現在は交代人数が多く、合計すると数分単位になることがあります。
負傷者の確認・搬出
メディカルスタッフの入場、治療、担架搬出など。重い負傷では大きく時間が伸びます。
飲水・クーリングブレーク
大会規定で認められる医療・暑熱対策の中断も補填対象として扱われます。
VARチェック・レビュー
VAR室のチェック、オンフィールドレビュー、判定後の再開準備まで含めて時間を見ます。
ゴール後の喜び
得点後の歓喜や選手が再開位置に戻るまでの時間も、近年はより正確に補われます。
その他の大きな遅延
外部要因、用具やボールの問題、再開を妨げる予期せぬ事象なども主審が判断します。
Match Reading
観戦中に見ておきたい5つの「増えやすい場面」
公式規則に加えて、観戦中はどの場面で時間が積み上がりやすいかを知っておくと、後半終盤の表示時間を予想しやすくなります。各項目を開くと、具体的な見方を確認できます。
空費時間の割合イメージ
公式統計ではなく、観戦時に「どの要因が見えやすいか」を整理するための目安です。
ボード表示の考え方
秒単位の内部計測があっても、観客には分単位で最低追加時間が示されます。
中断を把握
主審団が交代、負傷、VARなどの時間を見ます。
最低時間を決定
各ハーフ終盤に主審が追加時間を決めます。
ボード掲示
第4の審判員が最低追加時間を示します。
必要なら延長
追加時間中の遅延も、主審がさらに補えます。
Recent Trend
最近アディショナルタイムが長く見える理由は、実質プレー時間を確保する運用が強まったから
2022年のカタールW杯では、FIFAが主審へ「失われた時間をより正確に補う」方針を示しました。目的は、観客が実際にプレーを見られる時間を増やすことです。
FIFAが説明した平均ATの変化
FIFAの説明では、2018年W杯の平均追加時間は6.5分、2022年W杯では10分まで増えたとされています。
長い追加時間は「だらだら長い」ではなく「失われた時間を戻す」考え方
FIFAは2022年大会で、交代、負傷、VAR、ゴール後の喜びなどを具体的に補うよう審判団へ求めました。その結果、実質プレー時間は平均で約59分まで伸びたと説明されています。
つまり、+10分という表示は試合が不自然に伸びているというより、45分の中で見えなくなっていた中断時間を、最後にまとめて返していると考えると分かりやすくなります。サッカーと異なる時計運用を比較したい場合は、サッカーとフットサルの違いも参考になります。
Simulator
アディショナルタイム計算シミュレーター
試合中の出来事をクリックして、内部計測とボード表示の目安を比べてみましょう。数値は理解用の目安であり、実際の試合では主審の判断と競技会の運用に従います。
FAQ
アディショナルタイムでよくある疑問
References
この記事で確認した主な出典
ルールの根拠はIFABの競技規則、近年の追加時間増加の説明はFIFAの審判委員会コメント、日本語の呼称整理はJリーグ公式の解説を確認しています。





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