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J1 2025 第16節 レビュー:国立の熱狂、首位固めと波乱の週末 – 全試合徹底分析

解説





J1リーグ第16節、激戦模様と上位戦線の行方

2025シーズンの明治安田J1リーグは第16節を迎え、各所で熱戦が繰り広げられた。シーズンも中盤に差し掛かり、一つ一つの試合結果が順位表に大きな影響を与える重要な局面だ。今節も、国立競技場での記録的な観客動員数を記録した試合や、劇的な結末を迎えたカード、そして下位に喘ぐチームの意地が見られた試合など、話題に事欠かない週末となった 。首位戦線から残留争いまで、各チームの思惑が交錯する「J1 2025 第16節 レビュー」をお届けする。  

各試合の深掘り:第16節 全カードの軌跡

国立競技場を揺るがした激戦:鹿島アントラーズ、川崎フロンターレを破り6連勝

J1リーグの歴史に残るであろう一戦が、新国立競技場で行われた。鹿島アントラーズが川崎フロンターレを2-1で下し、破竹の6連勝を飾ったこの試合には、59,574人という大観衆が詰めかけ、国立競技場でのJリーグ主管試合におけるホームゲーム最多入場者数を更新した 。

試合は序盤、アウェイの川崎フロンターレがペースを握る。前半7分、山本悠樹選手の右コーナーキックから、ニアサイドに走り込んだ佐々木旭選手が頭で合わせ先制点を奪った 。しかし、ホームの鹿島も黙ってはいない。前半終了間際の45+1分、舩橋佑選手がプロ初ゴールとなる劇的な同点弾を叩き込み、試合を振り出しに戻す 。そして迎えた後半65分、途中出場の田川亨介選手が値千金の決勝ゴールを奪い、鹿島が逆転勝利を収めた 。この試合、鹿島の鈴木優磨選手は2アシストと圧巻の活躍を見せ 、GK早川友基選手も好守でチームを支え「アイアンマン オブ ザ マッチ」に選出された 。

鹿島の鬼木達監督は試合後、「サポーターの皆さんが非常にいい雰囲気を作ってくださり、選手たちがこのなかで戦えたのは非常に幸せ。立ち上がりはかなり相手に押されたが、その中でしっかりと点を取って帰ってこれたことは非常によかった」と、苦しい展開からの逆転劇を称えた 。特に、チームのために様々なポジションをこなし、この日も勝利に大きく貢献した鈴木優磨選手の姿勢に敬意を表した 。一方、敗れた川崎フロンターレの長谷部茂利監督は「リードして良い形もたくさんあったので追加点を取りたかったが、追いつかれてゲームの流れを渡してしまった」と悔しさを滲ませた 。

この勝利は、鹿島にとって単なる1勝以上の意味を持つ。強敵川崎フロンターレを相手に、しかも先制を許す展開からの逆転勝利は、まさに王者の風格を感じさせるものだった。記録的な大観衆の前で見せたこの勝負強さは、9年ぶりのリーグ制覇を目指すチームにとって大きな自信となるだろう 。また、かつて川崎を率いた鬼木監督が古巣相手に采配を振るい、交代策も見事に的中させた点も、今シーズンの鹿島の強さを象徴している。鈴木優磨選手の2アシストという結果もさることながら、鬼木監督が彼のユーティリティ性とチームへの献身性を高く評価している点は、監督と選手間の強固な信頼関係を示しており、これが好調なチーム状態を支える要因の一つと言えるだろう 。エルゴラッソの評価でも鹿島はA+ランク(44点)、対する川崎FはB-ランク(29点)と、内容面でも鹿島の充実ぶりがうかがえる結果となった 。

白熱のドロー決着:アルビレックス新潟 対 浦和レッズ – 長倉、古巣から価値ある同点弾

デンカビッグスワンスタジアムに27,412人の観衆を集めて行われたアルビレックス新潟と浦和レッズの一戦は、1-1の引き分けに終わった 。試合は前半29分に浦和の渡邊凌磨選手が先制点を挙げる 。後半に入り、新潟は74分に長谷川元希選手が小見洋太選手のシュートのこぼれ球を押し込み同点とするも 、そのわずか6分後の80分、今シーズン新潟から浦和へ移籍した長倉幹樹選手が石原広教選手のクロスに頭で合わせ、古巣相手に貴重な勝ち点1をもたらすゴールを決めた 。

試合後、新潟の樹森大介監督は「今日も本当に素晴らしい環境で戦えた中で、本当に悔しい勝点1になった。選手は本当に戦ってくれたし、準備していた攻撃、守備ともに表現してくれた中での結果なので、非常に悔しい」と、勝利を逃した悔しさを語った 。一方の浦和レッズ監督は、アウェイでの勝ち点1獲得と守備の安定、セットプレーからの得点を評価した 。特に注目されたのは、浦和の長倉幹樹選手。古巣新潟からのゴールは「恩返し弾」と称されたが、本人は試合後「嬉しくない」と複雑な心境を吐露したと報じられている 。このコメントは、プロフェッショナルとしての立場と、かつて所属したクラブへの想いが交錯する、サッカー選手の人間的な側面を浮き彫りにした。

新潟はこれでホームでの未勝利が続く形となったが、内容は決して悲観するものではなく、「結果だけが足りない」という声も聞かれる 。対する浦和は、決して圧倒的な内容ではなかったものの、アウェイでしっかりと勝ち点を持ち帰るしたたかさを見せた。エルゴラッソの評価では新潟がA-ランク(40点)、浦和がB-ランク(28点)となっている 。浦和にとっては、攻撃のキーマンである松尾佑介選手への相手のマークが厳しくなる中で、いかに得点パターンを増やしていくかが今後の課題となりそうだ 。

劇的終盤!FC東京、ヴィッセル神戸をPKで下し連勝

味の素スタジアムで行われたFC東京対ヴィッセル神戸の一戦は、まさに劇的な幕切れとなった。試合終了間際の後半アディショナルタイム13分、FC東京のマルセロ ヒアン選手が安斎颯馬選手のシュートが相手のハンドを誘って得たPKを冷静に沈め、1-0でFC東京が勝利を収めた 。この勝利でFC東京は今季初の連勝を飾った 。

FC東京の松橋力蔵監督は、「内容うんぬんではなく、まずは連勝をできたこと、最後の最後まで選手たちがあきらめずに頑張ってくれたことを非常にうれしく思っている」と、土壇場での勝利を喜んだ 。また、PK獲得につながるGK波多野豪選手のロングフィードを「アシストにはならなかったですけど、その1歩手前にはなりましたし、その精度が素晴らしかった」と称賛し、GKの攻撃への貢献を強調した 。神戸の吉田孝行監督は、「結果的には敗れてしまいましたが、自分たちがやらないといけないことはやっていましたし、最後まで体を張って戦うことはできていた」と選手たちの健闘を称えた 。

90+13分という、まさにラストプレーでの決勝点。このような土壇場でのPK決着は、J1リーグの試合がいかに最後の瞬間まで予断を許さないか、そして一点の重みがどれほど大きいかを改めて示した。特に、GK波多野選手の攻撃参加がPK獲得の起点となった点は、現代サッカーにおけるゴールキーパーの役割の多様化を象徴するシーンと言えるだろう。単なるシュートストッパーとしてだけでなく、攻撃の第一歩としての役割も期待されるGKの存在が、試合結果を左右する重要な要素となっている。エルゴラッソの評価では、FC東京がA+ランク(45点)と高く評価された一方、神戸はB-ランク(28点)にとどまった 。

柏レイソル、ファジアーノ岡山を完封し3連勝&10戦無敗

三協フロンテア柏スタジアムでは、柏レイソルがファジアーノ岡山を2-0で下し、3連勝を達成。これで柏は10戦負けなし(5勝5分)と好調を維持している 。試合は後半に動いた。76分、小屋松知哉選手のアシストから細谷真大選手が先制点を奪うと 、90分にはジエゴ選手がダメ押しの追加点を挙げ、岡山を突き放した 。

柏の井原正巳監督(資料によってはリカルド・ロドリゲス監督 )は、試合後のコメントで、前半は後方からのビルドアップを重視し、後半の選手交代が得点につながったこと、そして無失点で終えられたことを評価した 。一方、岡山の木山隆之監督は、「連戦の最後の試合で、なんとかポイントを持ち帰りたいと臨んだが、残念ながら敗戦となった。前半は思い描いていた展開にはならず、ボールを奪うことも難しかったため、途中からミドルブロックに切り替えて守る展開となった」と、試合運びの難しさを認めた 。

柏の10戦無敗という成績と、エルゴラッソによるSランク(53点)という最高評価は、今シーズンの柏が単なる好調ではなく、真の強さを備えていることを示している 。守備を固めてきた岡山に対し、後半にギアを上げて得点を奪い切った試合運びは、戦術的な柔軟性と忍耐力を兼ね備えている証左と言えるだろう。対する岡山はCランク(16点)と厳しい評価となった 。

清水と町田、激しい点の取り合いの末ドロー

IAIスタジアム日本平で行われた清水エスパルス対FC町田ゼルビアの一戦は、両チーム合わせて4ゴールが生まれる激しい点の取り合いの末、2-2の引き分けに終わった 。試合は町田が2度リードするも、清水がその都度追いつく展開。町田は21分に西村拓真選手がオ・セフン選手のパスを受けたナ・サンホ選手のアシストから先制すると 、清水にPKで追いつかれた直後の67分には林幸多郎選手が勝ち越しゴールを奪った 。清水は66分に乾貴士選手が倒されて得たPKを北川航也選手が決め 、84分にはドウグラス・タンキ選手がカピシャーバ(カルリーニョス・ジュニオ)選手のクロスに頭で合わせ、土壇場で同点に追いついた 。

清水の秋葉忠宏監督は、「4試合ぶりに我々の聖地アイスタに帰ってきて、約16,800人のサポーターファミリーの声援が、2度先行される苦しい状態でもしっかりと追いつき、最後の最後まで逆転ゴールを狙ってゴールへ迫る、そういう雰囲気を作ってくれて非常に感謝している」とファンに感謝しつつも、「2失点とももったいなかった」と悔しさを滲ませた 。町田の黒田剛監督は、「悔しい悔しい勝ち点1。二度のリードも最終ラインでのちょっとしたハプニングやミス、甘さといったものが一瞬にして生じた失点だった」と、勝ち点2を落としたことへの無念を語った 。

清水が見せた2度のビハインドを跳ね返す粘り強さは特筆すべきだが、同点に追いついた直後に勝ち越しを許すなど、試合運びの甘さも露呈した 。一方の町田も、2度リードしながら勝利を掴めなかった点は大きな課題となるだろう。エルゴラッソの評価は清水がB+ランク(36点)、町田がB-ランク(30点)だった 。

横浜FC、アビスパ福岡を下し6戦ぶり白星 室井がJ1初ゴール

ニッパツ三ツ沢球技場では、横浜FCがアビスパ福岡を1-0で下し、6試合ぶりの勝利を掴んだ 。決勝点は59分、村田透馬選手のクロスを櫻川ソロモン選手が競り合い、そのこぼれ球を室井彗佑選手が押し込んだもの。一度はオフサイドと判定されたが、VARの確認を経て室井選手のJ1初ゴールが認められた 。この結果、福岡は3連敗となり、6戦勝ちなし(2分4敗)と苦しい状況が続いている 。

福岡の金明輝監督は試合後、セカンドボールの対応に課題があったとコメントしている 。エルゴラッソの評価では、勝利した横浜FCがA-ランク(39点)だったのに対し、福岡はCランク(21点)と低評価に終わった 。

横浜FCにとって、室井選手のJ1初ゴールが決勝点となり、長かったトンネルを抜け出す大きな1勝となったことは間違いない。これが浮上のきっかけとなるか注目される。一方の福岡は、これで3連敗、6戦未勝利と深刻な状況だ 。攻撃の核である見木友哉選手が負傷交代するアクシデントもあり 、攻守両面で立て直しが急務となっている。

京都サンガ、名古屋グランパスと痛み分けの一戦

サンガスタジアム by KYOCERAで行われた京都サンガF.C.対名古屋グランパスの試合は、1-1の引き分けに終わった 。試合は70分に京都の長沢駿選手が先制点を挙げるも、名古屋も粘りを見せ、84分に稲垣祥選手が同点ゴールを決め、勝ち点1を分け合った 。

京都の曺貴裁監督は試合後、「お互いにチャンスが少ない中でどう点を取るかが勝負の決め手になると思っていたので、いい形で得点はできました」としながらも、勝ちきれなかった悔しさを滲ませた 。名古屋の長谷川健太監督は、稲垣選手の同点弾など、終盤の粘りを評価したことだろう 。エルゴラッソの評価は名古屋がB+ランク(35点)、京都もB+ランク(34点)と、実力伯仲の好ゲームだったことがうかがえる 。

名古屋は、エルゴラッソの寸評でも「これまでなら先制点を奪われたあとにヘッドダウンしてしまっていたところを、この日は1点ビハインドで迎えた84分に狙いどおりのロングフィードから厚みのある攻撃を繰り出し、同点ゴールを決めた」と評されるなど 、終盤に追いつく勝負強さを見せ始めている。中盤からの稲垣選手の得点力は、チームにとって大きな武器となっている 。

湘南ベルマーレ、東京ヴェルディを敵地で破り連敗脱出

味の素スタジアムでは、湘南ベルマーレが東京ヴェルディを2-0で下し、連敗をストップした 。湘南は62分、池田昌生選手のコーナーキックから奥野耕平選手がJ1初ゴールとなる先制点を挙げると 、後半アディショナルタイム4分には、GKマテウス選手のロングボールを畑大雅選手が繋ぎ、最後はルイス フェリッピ選手が鮮やかなミドルシュートを叩き込み、勝利を決定づけた 。

東京ヴェルディの城福浩監督は、「後半の早い時間帯での選手交代が自分たちで流れを手放した。私の責任」と采配ミスを認めた 。一方、勝利した湘南の山口智監督は、「非常にうれしい勝ち。勝負を挑もうという中で臨んだゲームだった」と、チームの戦いぶりを称賛した 。この試合では、湘南の奥野耕平選手がJ1初ゴールを記録したほか 、湘南の福田翔生選手と東京Vの福田湧矢選手による兄弟対決も実現し、試合後には感情を露わにする場面も見られた 。

エルゴラッソの評価でSランク(50点)を獲得した湘南のパフォーマンスは、アウェイでの勝利以上の価値がある 。奥野選手のJ1初ゴールや福田兄弟の物語など、チームに勢いをもたらす要素が多く見られたこの一戦は、今後の湘南にとって大きなターニングポイントとなるかもしれない。対する東京ヴェルディはCランク(22点)と厳しい評価だった 。

サンフレッチェ広島、ガンバ大阪との上位対決を制し3連勝

パナソニックスタジアム吹田で行われたガンバ大阪とサンフレッチェ広島の上位対決は、アウェイの広島が1-0で勝利し、3連勝を飾った 。決勝点は33分、塩谷司選手が自らボールを奪った流れから、中野就斗選手のクロスに反応し決めたもの 。ガンバ大阪は前半22分に鈴木徳真選手が警告を受けるなど、苦しい展開となった 。一部報道では鈴木選手が一発退場となったとの情報もあったが 、公式記録では警告のみとなっている。

広島のミヒャエル・スキッベ監督は、試合前のコメントでG大阪の攻撃力を警戒しつつも、堅実な試合運びを強調しており、そのプランが結実した形だ 。エルゴラッソの評価では広島がA-ランク(37点)、G大阪もA-ランク(42点)と、実力差の少ない好ゲームであったことが示されている 。

首位鹿島が注目を集める中、広島もこの勝利で3連勝と静かに順位を上げてきている 。特に、「守備陣がまったくスキを見せずにリードを守り切った」と評される堅守は 、上位争いにおいて大きな強みとなるだろう。接戦をものにする勝負強さが、広島をさらなる高みへと導くか注目される。

セレッソ大阪、ラファエル・ハットン弾で横浜F・マリノスを破り3連勝

ヨドコウ桜スタジアムでは、セレッソ大阪が横浜F・マリノスを1-0で下し、3連勝を飾った 。決勝点は24分、ルーカス フェルナンデス選手の見事なアシストからラファエル ハットン選手が決めたもの。フェルナンデス選手はこれで今季9アシスト目となり、リーグトップを快走している 。一方、横浜FMはこれで泥沼の4連敗、8戦未勝利となり、最下位から抜け出せない苦しい状況が続いている 。

この試合は、横浜FMにとってパトリック キスノーボ新監督の初陣となった。キスノーボ監督は試合後、「セレッソはすごくいいチームで強い。その中で、選手たちはすべてを出し切ってくれましたし、それを誇りに思います」と選手たちの奮闘を称えつつも、「今日のパフォーマンスを軸に、しっかりとここからどのように見せていけるか。成長という部分も止めてはいけません」と、再建への決意を語った 。

セレッソ大阪はこれで3連勝と波に乗っており、特にルーカス フェルナンデス選手を中心とした攻撃陣の好調ぶりが目立つ 。対照的に、横浜FMは新体制初戦を勝利で飾れず、最下位に沈んだままという厳しい現実に直面している 。歴史あるクラブがこれほどの不振に陥っていることは、Jリーグ全体にとっても驚きであり、キスノーボ監督の手腕に大きな注目が集まる。エルゴラッソの評価は、C大阪がA-ランク(39点)、横浜FMはB-ランク(25点)だった 。

順位表の変動:第16節後のJ1勢力図

第16節を終え、J1リーグの勢力図にも変化が見られた。鹿島アントラーズが国立での大一番を制し、首位の座を固めている 。2位には1試合消化の少ない柏レイソルが続き、京都サンガF.C.、浦和レッズ、そして同じく1試合消化の少ないサンフレッチェ広島が上位集団を形成している 。

中位グループは依然として大混戦模様で、6位のガンバ大阪(勝点23)から16位の川崎フロンターレ(勝点18、2試合未消化)までが僅差でひしめき合っている 。

一方、残留争いでは横浜F・マリノスが依然として最下位(勝点8、2試合未消化)に沈み、厳しい戦いが続いている 。アルビレックス新潟(19位、勝点13、1試合未消化)、横浜FC(18位、勝点15、1試合未消化)、名古屋グランパス(17位、勝点16)も予断を許さない状況だ 。

特筆すべきは、柏レイソル、サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ、FC東京、横浜FC、アルビレックス新潟、横浜F・マリノスといった複数のチームが消化試合数にばらつきがある点だ 。これらの「未消化試合」が今後の順位変動に大きな影響を与える可能性があり、現在の順位表はあくまで暫定的なものと捉える必要がある。例えば、16位の川崎フロンターレも、未消化試合の結果次第では大きくジャンプアップする可能性を秘めている。  

2025明治安田J1リーグ 順位表 【2025年05月11日 現在(第16節)】  

順位 チーム 勝点 試合 得点 失点 得失点差
1 鹿島アントラーズ 34 16 11 1 4 26 12 +14
2 柏レイソル 30 15 8 6 1 18 10 +8
3 京都サンガF.C. 28 17 8 4 5 24 21 +3
4 浦和レッズ 26 16 7 5 4 18 13 +5
5 サンフレッチェ広島 26 15 8 2 5 14 11 +3
6 ガンバ大阪 23 16 7 2 7 19 21 -2
7 セレッソ大阪 22 16 6 4 6 24 22 +2
8 清水エスパルス 22 16 6 4 6 21 19 +2
9 ヴィッセル神戸 21 14 6 3 5 13 12 +1
10 FC町田ゼルビア 21 16 6 3 7 17 18 -1
11 アビスパ福岡 21 16 6 3 7 14 16 -2
12 湘南ベルマーレ 21 16 6 3 7 12 19 -7
13 東京ヴェルディ 20 16 5 5 6 11 16 -5
14 FC東京 19 15 5 4 6 15 17 -2
15 ファジアーノ岡山 19 16 5 4 7 11 13 -2
16 川崎フロンターレ 18 13 4 6 3 20 13 +7
17 名古屋グランパス 16 16 4 4 8 18 24 -6
18 横浜FC 15 15 4 3 8 9 15 -6
19 アルビレックス新潟 13 15 2 7 6 16 21 -5
20 横浜F・マリノス 8 13 1 5 7 11 18 -7

ピッチからの声:選手・監督が語る勝負の分かれ目

今節も試合後には、選手・監督から様々な声が聞かれた。鹿島の鬼木監督は苦しい立ち上がりからの逆転勝利を「気持ちのある非常にいいゲームだった」と称賛し、プロ初ゴールを挙げた舩橋佑選手も喜びを語った 。対照的に川崎Fの長谷部監督は「追加点を取りたかった」と好機を活かせなかった点を悔やんだ 。浦和の長倉幹樹選手は古巣新潟相手のゴールに複雑な表情を見せ 、FC東京の松橋監督は劇的勝利にGK波多野選手の貢献を称えた 。

柏の好調ぶりについて、岡山との対戦を終えた木山監督は「ボールを奪うことも難しかった」と相手の強さを認めた 。清水の秋葉監督は2度のビハインドを追いついた選手たちの戦いぶりを評価しつつも失点の仕方に課題を残し 、町田の黒田監督は勝ち点3を逃した悔しさを露わにした 。湘南の山口監督は「非常にうれしい勝ち」と連敗脱出を喜び、J1初ゴールの奥野選手も安堵の表情を見せた 。横浜FMのキスノーボ新監督は初陣黒星も「選手たちはすべてを出し切ってくれた」と前を向き、アンデルソン ロペス選手はC大阪の質の高さを認めた 。

これらのコメントからは、勝利の喜び、敗戦の悔しさだけでなく、各監督のチームマネジメントの哲学や、選手個々の試合に懸ける想いが垣間見える。例えば、鹿島の鬼木監督が逆境での強さを強調する一方で、東京Vの城福監督が自身の采配を率直に反省する姿は対照的だ 。また、古巣相手にゴールを決めた浦和の長倉選手の複雑な心境や、J1初ゴールに純粋な喜びを表す湘南の奥野選手のコメントは、Jリーグという舞台で繰り広げられる人間ドラマの一端を示している 。

今節を彩ったプレーヤーたち

第16節も多くの選手が輝きを放った。特に印象的だったのは、国立での大一番で2アシストを記録し、鹿島の勝利に大きく貢献した鈴木優磨選手(鹿島)だ 。また、柏レイソルの好調を支える細谷真大選手も、岡山戦で貴重な先制点を挙げ、その得点能力の高さを改めて示した 。

古巣対決となった試合では、浦和レッズの長倉幹樹選手が新潟から同点ゴールを奪い、その勝負強さを見せつけた 。FC東京のマルセロ ヒアン選手は、神戸戦で劇的なPKを沈め、チームに連勝をもたらしたヒーローとなった 。

J1初ゴールというメモリアルな瞬間を迎えた選手もいる。横浜FCの室井彗佑選手は、福岡戦で値千金の決勝点を挙げ、チームに6試合ぶりの勝利をもたらした 。湘南ベルマーレの奥野耕平選手も、東京V戦でJ1初ゴールを記録し、チームの連敗脱出に貢献した 。鹿島アントラーズの舩橋佑選手も、川崎F戦でプロ初ゴールとなる重要な同点弾を決めている 。

セレッソ大阪では、ラファエル ハットン選手が横浜FMから決勝点を奪い、そのアシストを記録したルーカス フェルナンデス選手は今季9アシスト目でリーグトップを独走している 。

ゴールキーパーでは、鹿島の早川友基選手が「アイアンマン オブ ザ マッチ」に選ばれる活躍を見せ 、広島の大迫敬介選手も好セーブでチームの勝利に貢献 、FC東京の波多野豪選手はPK獲得につながるプレーを見せるなど 、守護神たちの奮闘も光った。

このように、経験豊富なスター選手がチームを牽引する一方で、若手選手やJ1初ゴールを決めた選手たちが新たなヒーローとして名乗りを上げるなど、J1リーグの魅力である新旧の力の融合が今節も見られた。こうした個々の選手の活躍が、リーグ戦全体の熱気を高めている。

次節への視点:第16節が残した課題と期待

激動の第16節を経て、次節以降の戦いにも注目が集まる。6連勝と勢いに乗る首位・鹿島アントラーズがどこまで連勝を伸ばせるか、そしてその牙城を崩すチームが現れるのか、リーグ全体の関心事となるだろう 。

対照的に、4連敗で最下位に沈む横浜F・マリノスは、キスノーボ新監督のもと、一刻も早い立て直しが求められる。次節は好調・柏レイソルとの対戦が控えており 、まさに正念場だ。新指揮官が掲げる「ハードワーク」の哲学が 、ピッチ上でどのように表現されるか注目される。

柏レイソル、サンフレッチェ広島、セレッソ大阪といった3連勝中のチームが、その好調を維持できるかも見どころだ。特に柏の10戦無敗という安定感は特筆に値する 。

一方、アビスパ福岡やファジアーノ岡山といった複数試合勝利から遠ざかっているチームは、勝ち点3が渇望される状況だ。福岡は攻撃面の課題克服が急務であり 、岡山の6戦未勝利という状況も気になるところだ 。

中位グループの混戦ぶりは、今後も続くだろう。一つの勝利、一つの敗戦が順位を大きく変動させる可能性があり、各チームにとって気の抜けない戦いが続く。

勝敗の結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや、選手たちの心理状態も次節以降のパフォーマンスに影響を与えるだろう。横浜F・マリノスのような苦境にあるチームにとっては、連敗を止めるという心理的な壁を乗り越えることが何よりも重要となる。逆に、横浜FCのように久しぶりの勝利を挙げたチームは、大きな自信を手に次戦へ臨むことができる。未消化試合を抱えるチームの動向も含め、J1リーグの戦いはますます深みを増していく。

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