2026年10月26日、J1リーグを戦う水戸ホーリーホックは、樹森大介監督との契約を解除し、森直樹フットボールダイレクター(FD)がトップチームの監督に就任することを公式発表しました。
2025年シーズンにクラブ史上初のJ2優勝と悲願のJ1昇格を成し遂げた水戸ですが、初のJ1の舞台となる2026/27シーズンは第12節終了時点で17位と苦戦が続いています。
特に直近のリーグ戦では6連敗を喫しており、残り26試合でのJ1残留を確実にするための緊急決断となりました。
この記事では、水戸ホーリーホックの監督交代の背景や直近6連敗の試合データ、再登板となる森直樹新監督の経歴、そして今後の注目日程まで、サッカー初心者の方にも分かりやすく詳しく解説します。
水戸ホーリーホックが樹森大介監督を解任し森直樹氏の監督就任を発表
結論から言うと、水戸ホーリーホックはJ1残留という最大の目標を達成するため、シーズン序盤の第12節終了というタイミングで指揮官の交代に踏み切りました。
その理由は、リーグ戦直近6連敗とチーム状態が深刻な下降線をたどっており、残り26試合で勝点を積み上げるためには早期の立て直しが不可欠だとクラブ側が判断したためです。
具体的な発表内容と現在のチームの立ち位置は以下の通りです。
樹森前監督は2026年1月からチームを率い、2026年6月11日にはクラブから2026/27シーズンの契約更新が発表されたばかりでした。
しかし、クラブのゼネラルマネージャー(GM)は、残り26試合でのJ1残留を最優先目標に掲げ、苦渋の決断として今回の監督交代に至ったと説明しています。
なぜ監督交代に至ったのか?直近6連敗の公式記録と戦術的課題
水戸ホーリーホックが監督交代を決断した最大の要因は、直近のJ1リーグ6連敗という結果と、試合を重ねるごとに深刻化した攻守のバランス崩壊にあります。
なぜなら、この6試合でわずか1得点しか奪えなかった一方で、計14失点を喫して勝点を1つも積み上げられず、最終戦となったFC東京戦では0対6という歴史的な大敗を喫したからです。
ここでは、直近6連敗の具体的な試合経過と、現場で浮き彫りになっていた課題を見ていきます。
直近6連敗の試合結果一覧(1得点・14失点)
9月中旬から10月下旬にかけて行われたリーグ戦6試合のスコアは以下の通りです。
6試合の合計成績は0勝6敗、1得点14失点、獲得勝点0という非常に厳しい数字となっています。
試合ごとの詳細データから見える攻守の課題
各試合の公式記録や監督・選手のコメントを振り返ると、単なる力負けだけでなく、試合終盤の失点や決定力不足といった明確な課題が浮かび上がります。
10月11日の清水エスパルス戦では、水戸が先制点を奪いながらも、後半30分(75分)に同点に追いつかれ、後半アディショナルタイム(90+1分)に逆転ゴールを許して1対2で敗れました。
樹森前監督はこの試合後、前半のうちに追加点を奪う仕上げの精度と、試合終盤にリードを守り抜く粘り強さを課題に挙げていました。
続く10月17日の浦和レッズ戦では、前半10分に退場者を出して10人での戦いを強いられます。
シュート数は水戸の1本に対して浦和に26本を打たれる防戦一方の展開となり、後半アディショナルタイム(90+4分)に決勝点を奪われて0対1で惜敗しました。
10月21日のファジアーノ岡山戦では、シュート数が水戸5本・岡山13本で0対2の完敗を喫します。
樹森前監督は、ペナルティエリア(ボックス)内へ走り込む動きや、相手守備陣の急所であるペナルティエリア内の脇のスペースを指す「ポケット」への侵入、さらにシュートやドリブルの仕掛けにおける迫力不足を課題として指摘していました。
決定打となったFC東京戦の0対6大敗
そして監督交代の決定打となったのが、10月25日に行われたFC東京戦での0対6(前半0対1、後半0対5)という大敗です。
この試合のシュート数は水戸9本に対してFC東京16本と、水戸も一定のチャンスは作っていました。
しかし、樹森前監督が試合後に語った通り、先制点を許した後の後半に失点を重ね、得点を取りに行こうと前がかりになって守備のバランスを崩した結果、後半だけで5失点を喫する展開となりました。
出場した真瀬拓海選手も、前線からボールを奪って好機を作ったものの得点に結びつけられず、2失点目を喫した後にチームとしての戦い方が曖昧になってしまったと振り返っています。
「チャンスで決めきれず、失点後に焦って陣形が崩れる」という悪循環を断ち切るためにも、クラブはここで体制を一新する必要があったと言えます。
再登板する森直樹新監督とは?J1昇格の立役者が現場復帰する理由
後任として指揮を執る森直樹氏は、現在の水戸ホーリーホックを最もよく知り、最短期間でチームを再建できる適任者です。
その理由は、森氏が2025年シーズンに監督として水戸を初のJ2優勝・J1昇格へ導いた張本人であり、退任後もフットボールダイレクターとしてチーム編成に携わってきたため、選手の特徴やクラブの哲学を完全に把握しているからです。
ここで、サッカー初心者の方に向けて「フットボールダイレクター(FD)」という役職について補足します。
フットボールダイレクターとは、クラブの強化方針の策定や選手・監督の獲得、育成組織との連携などを統括する現場の最高責任者のことです。
森氏のこれまでの歩みと、樹森前監督との引き継ぎの経緯は以下の通りです。
2025年12月の体制変更時、樹森前監督は森氏からの「バトン」をつないでJ1へ挑むと表明していました。
今回はそのバトンが再び森氏へと戻される形となります。
森氏は就任にあたり、強化責任者であるフットボールダイレクターとして監督交代という事態を招いたことへの責任を表明しました。
その上で、自身が監督時代にチームへ徹底して植え付けた「やりきる・走りきる・勝ちきる」という水戸のアイデンティティを再びピッチ上で体現すると力強くコメントしています。
森直樹新監督の初陣はいつ?登録手続きの注意点と今後の試合日程
森直樹新監督の初陣は、順調に手続きが進めば2026年10月28日(水)のルヴァンカップ・セレッソ大阪戦となりますが、公式な登録承認を待つ必要がある点には注意が必要です。
なぜなら、Jリーグの公式戦でベンチ入りして指揮を執るためには、クラブとの契約だけでなくJリーグへの監督登録が正式に承認される必要があるためです。
ベンチ入りに関するライセンスと登録承認の注意点
J1クラブの監督を務めるには、日本サッカー協会(JFA)が認定する最高位の指導者資格である「JFA公認S級コーチライセンス(現Proライセンス相当)」が必要です。
森氏はすでにS級コーチライセンスを保有しており、クラブ公式発表によると、監督就任に必要なライセンス要件の審査および契約締結はすでに完了しています。
ただし、10月26日の発表時点では、翌10月27日に予定されている監督登録の承認そのものは未確定の状態です。
クラブは「10月27日に予定される監督登録が承認された場合に限り、10月28日のセレッソ大阪戦からベンチ入りする」と明記しているため、当日の登録状況が注目されます。
直近の公式戦スケジュール一覧
監督交代直後に控える公式戦4試合の確定日程は以下の通りです。
初陣となる見込みの10月28日のルヴァンカップ・セレッソ大阪戦は、1試合制のノックアウト方式(トーナメント戦)で行われます。
90分間で勝敗が決まらない場合は30分間の延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦で次のラウンドへ進むチームを決定します。
中2日で迎える10月31日のサンフレッチェ広島戦も含め、ホームの水戸信用金庫スタジアムで2連戦を戦えることは、新体制で雰囲気を変えるための大きなチャンスとなります。
水戸ホーリーホックの監督交代に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、水戸ホーリーホックの監督交代に関して多くのファンや読者が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 水戸ホーリーホックが樹森大介監督を解任した理由は何ですか?
J1リーグ第12節終了時点で2勝3分7敗(勝点9)の17位に沈み、直近のリーグ戦で6連敗を喫したためです。
クラブGMは、残り26試合でJ1残留という目標を達成するために現時点での指揮官交代を決断したと説明しています。
Q2. 新監督に就任した森直樹氏はどのような人物ですか?
2003年から2005年まで水戸で選手としてプレーし、引退後も育成指導者やコーチ、スカウトを歴任してきたクラブの功労者です。
2024年5月から2025年12月までトップチームの監督を務め、2025年シーズンにクラブ史上初のJ2優勝とJ1昇格を達成しました。
2025年シーズン終了後はフットボールダイレクター(強化責任者)に就任していましたが、今回の決定により現場の監督へ復帰することになりました。
Q3. 森直樹新監督はいつから試合のベンチに入りますか?
2026年10月27日に予定されている監督登録が承認された場合、10月28日(水)に開催されるルヴァンカップ1stラウンド4回戦のセレッソ大阪戦からベンチ入りします。
J1リーグ戦での指揮は、10月31日(土)の第13節・サンフレッチェ広島戦からとなる予定です。
Q4. 直近6連敗中のチームの得失点はどうなっていましたか?
直近6試合の合計で1得点・14失点と、攻守の両面で苦しい数字となっていました。
特に10月25日の第12節・FC東京戦では後半だけで5失点を喫し、0対6で大敗したことが体制変更の大きな引き金となりました。
Q5. 2026/27シーズンのJ1リーグは残り何試合ありますか?
第12節が終了した時点での監督交代であり、リーグ戦は残り26試合あります。
まだシーズンの3分の2以上が残されているため、ここからの巻き返しによるJ1残留は十分に狙える状況です。
まとめ:昇格の立役者・森直樹監督のもとで残り26試合のJ1残留へ
今回の水戸ホーリーホックの監督交代について、重要なポイントを整理します。
・第12節終了時点で2勝3分7敗(勝点9・17位)、直近6連敗(1得点14失点)からの立て直しを図る決断
・森直樹新監督は2025年に水戸をJ2優勝と初のJ1昇格へ導いた指揮官であり、クラブの戦術や選手を熟知している
・10月27日の登録承認を経て、10月28日のルヴァンカップ・セレッソ大阪戦から指揮を執る見込み
・スローガンである「やりきる・走りきる・勝ちきる」を再徹底し、残り26試合でのJ1残留を目指す
直近6連敗やFC東京戦での0対6の大敗など苦しい状況が続いた水戸ホーリーホックですが、リーグ戦はまだ26試合残されています。
クラブの歴史を塗り替えた森直樹監督の再登板によって、水戸本来の粘り強い守備と走るサッカーが復活するかどうかが今後の最大の焦点です。
まずはホームの水戸信用金庫スタジアムで行われる10月28日のセレッソ大阪戦、そして10月31日のサンフレッチェ広島戦での戦いに注目しましょう。
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