ポストプレーの定義
ポストプレーとは、主に前線の選手(フォワード)が相手ゴールを背にした状態で味方からのパスを受け、ボールをキープしながら次の攻撃の展開を創り出すプレーを指します。まるで電柱(ポスト)のようにどっしりと構え、ボールの経由地となることからこの名が付きました。
単にボールを収めるだけでなく、味方が攻め上がるための「タメ」を作り、攻撃のスイッチを入れる極めて重要な役割を担っています。
ボールを収める
ロングボールや楔(くさび)のパスを正確なトラップで自分のコントロール下に置きます。
敵を背負う
相手ディフェンダーのプレッシャーに耐え、身体を張ってボールを奪われないようにキープします。
展開する
周囲の状況を把握し、走り込んでくる味方へ正確なパスを供給、または自ら反転してシュートを狙います。
なぜポストプレーが必要なのか?
ポストプレーがチームにもたらす戦術的なメリットを解説します。以下のタブをクリックして詳細を確認してください。
味方が攻め上がる「タメ」を作る
前線の選手がボールをキープしている間(=タメ)、中盤やサイドの味方選手がゴールに向かって走り込む(スプリントする)時間を稼ぐことができます。これにより、単発の攻撃ではなく、分厚い組織的な攻撃を展開することが可能になります。
陣形を回復し、ラインを押し上げる
自陣深くで守備に追われている際、クリアボールを前線で収めることができれば、チーム全体が前へ押し上がる時間を作れます。陣形を整え、相手陣地でプレーする時間を増やすための生命線となります。
攻撃のスイッチを入れる
縦パス(くさび)がポストプレーヤーに入った瞬間、チーム全体に「攻撃開始」のスイッチが入ります。そこからの落とし(ダイレクトパス)やサイドへの展開が、相手の守備ブロックを崩す決定的なリズムを生み出します。
ポストプレーヤーの能力分析
ポストプレーには「フィジカル」だけでなく、多様な能力が求められます。プレースタイルによって重要視される能力のバランスが異なります。下のボタンで選手タイプを切り替えて分析してみましょう。
選手タイプを選択
万能・総合型(例:大迫勇也選手)
全ての能力が高い水準でまとまっているタイプ。強靭なフィジカルでDFを背負いながら、正確なトラップと足元の技術でボールを失いません。周囲を活かすパスセンスにも優れ、近代サッカーにおいて最も重宝される完成されたポストプレーヤーです。
習得への3ステップ
試合で使える強靭なポストプレーを身につけるための具体的な意識と練習プロセスです。
1 ボールを受ける前の「準備」と「駆け引き」
ポストプレーはボールを受ける前から始まっています。棒立ちで待つのではなく、相手DFとの間合いを測りましょう。
- 相手の矢印を折る: パスが出る瞬間に、DFの身体に軽くぶつかったり、一歩前に出るフェイクを入れることで、相手のパスカットの勢いを削ぎます。
- 腕の使い方: 相手の胸や腕の付け根あたりを、自分の腕(肘から下)で軽くブロックし、安全な空間を確保します。
2 「半身の姿勢」と「遠い足」でのトラップ
完全に背中を向けるのではなく、斜め(半身)に構えることで、後ろからのプレッシャーに耐えつつ、前方の視野も確保できます。
- 遠い足で受ける: 相手DFから遠い方の足(隠した足)でボールをトラップすることで、相手が足を伸ばしても届かない位置にボールを置きます。
- 重心を低く: 膝を曲げ、お尻を少し突き出すような姿勢で重心を下げ、相手の当りに対してブレない土台を作ります。
3 次のプレーへの「判断」と「実行」
ボールを収めたら、瞬時に次の最適解を選択します。状況把握能力(首振り)が問われます。
- ダイレクトで落とす: 味方が良いタイミングで走り込んできた場合、少ないタッチで前向きの味方に預けます。
- 自ら反転する: 相手のプレッシャーが甘い、あるいは重心が偏っていると感じたら、自らターンして前を向き、シュートやドリブルを狙います。






コメント