ドグソ(DOGSO)とは?
サッカーにおける「ドグソ」とは、「Denial of an Obvious Goal-Scoring Opportunity」の略称です。日本語では「決定的な得点の機会の阻止」を意味し、ゴールに直結する絶好のチャンスを反則で防ぐ行為を指します。この反則が適用されると、原則として選手にはレッドカードが提示され、一発退場となります。
一発退場
試合の流れを大きく変える
重大な反則です。
成立の鍵となる「4つの条件」
ドグソと判定されるには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。1つでも欠ければ、ドグソは成立しません。各項目をクリックして詳細を確認してみましょう。
ドグソ(DOGSO) vs スパ(SPA)
ドグソとよく似た反則に「SPA(Stopping a Promising Attack)」があります。これは「大きなチャンスの阻止」を意味し、罰則が異なります。両者の違いを見てみましょう。
罰則の比較
DOGSOは退場、SPAは警告と、罰則に大きな差があります。
状況判断の違い
両者の最も大きな違いは「他の守備選手の存在」です。SPAは、ドグソの4条件を完全には満たさないものの、有望な攻撃を妨害したと判断された場合に適用されます。
例:カウンターの阻止
- DOGSO: FWとGKが1対1の状況でDFがファウル → 退場
- SPA: 近くに別のDFがカバーできる状況でファウル → 警告
ペナルティエリア内の特別ルール
かつてペナルティエリア内のドグソは「PK献上・退場・次節出場停止」の三重罰(トリプル・パニッシュメント)が科されていました。しかし現在、このルールは緩和されています。下のボタンでファウルの種類を選んで、判定の違いを確認してください。
判定結果
上のボタンから状況を選択してください。
記憶に残る有名な事例
2018年 W杯 日本 vs コロンビア
試合開始わずか3分、香川真司選手のシュートをコロンビアのC・サンチェス選手がペナルティエリア内で手でブロック。ゴールキーパーがいない状況だったため、典型的なドグソと判断されました。サンチェス選手は一発退場となり、日本にPKが与えられました。このプレーが試合結果に大きく影響しました。
2023年 冨安健洋選手の退場
アーセナル所属の冨安選手が2枚目のイエローカードで退場となったシーン。これは厳密にはドグソではなく、SPA(大きなチャンスの阻止)と判断されたプレーでした。決定機ではないが有望な攻撃をファウルで止めたと見なされ、警告(イエローカード)が提示されました。ドグソとSPAの判断の難しさを示す一例です。






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