Jリーグ2023年度シーズンの昇降格詳報：チーム別完全ガイド

J1リーグの降格
J2リーグからJ1への昇格
J2リーグへの降格

J1リーグの降格

J1リーグでは、熾烈な残留争いが繰り広げられました。最終的に、18チーム中最下位に甘んじた横浜FCが、来シーズンはJ2リーグでの戦いを余儀なくされます。

横浜FCの2023年シーズンのJ1リーグでの戦いは、最終節まで続いた熾烈な残留争いの末に、悲劇的な結果となりました。最終的に横浜FCはJ2リーグへの降格が決定し、来季はJ2での戦いを強いられることになります。この記事では、横浜FCのJ1リーグでの戦いと降格に至った経緯を詳細に解説します。

横浜FCの2023年シーズンの挑戦

横浜FCは、2022年のJ2リーグで見事2位となり、J1リーグへの昇格を果たしました。しかし、その昇格の喜びは長くは続きませんでした。2023年シーズン、横浜FCはJ1リーグで苦戦を強いられました。

J1リーグ最終節の結果

2023年12月3日、J1リーグの最終節が行われ、横浜FCの運命が決定しました。彼らはこの日、鹿島アントラーズとの対戦で1-2で敗北を喫し、最終的に勝ち点29でリーグ最下位となり、降格が確定しました。

残留争いと勝ち点差

最終節まで、横浜FCは残留の可能性をかけて戦い続けました。しかし、17位の柏レイソルとの勝ち点差が「4」に広がり、最下位でのJ2降格が決定しました。

横浜FCの声明

降格が確定した後、横浜FCは声明を発表し、次のシーズンへの意気込みを示しました。クラブは「1年後に必ずJ1リーグに戻る」という強い決意を表明しました。

J1リーグの変化

2023年のJ1リーグは、2024年シーズンからリーグが20チームに増加するため、この年は異例の形式で行われました。その結果、J1から降格するチームは横浜FCただ一つという状況でした。

横浜FCの2023年シーズンは、昇格の喜びから一転して降格の悲しみへと変わりました。しかし、クラブは来シーズンのJ1リーグへの復帰を目指して、新たな挑戦に向けて準備を始めています。サポーターとしては、彼らがどのように逆境を乗り越え、再びJ1の舞台に戻るかを見守ることになります。

J2リーグからJ1への昇格

J2リーグからは、FC町田ゼルビアとジュビロ磐田が素晴らしい成績を収め、来シーズンのJ1リーグへの昇格が決定しました。さらに、東京ヴェルディが清水エスパルスを破り、16年ぶりのJ1復帰を果たしました。

FC町田ゼルビアの昇格

印象的な勝利

FC町田ゼルビアは、第39節でロアッソ熊本との試合に3-0で勝利し、2位以内を確定させ、クラブ史上初のJ1昇格を果たしました。

昇格の決定的瞬間

この試合では、前半44分に宇野禅斗選手が強烈なミドルシュートで先制点を奪い、その後も追加点を重ねて勝利を収めました。

監督とキャプテンのコメント

就任1年目でチームを昇格に導いた黒田剛監督は「チームの勝利のために誠実に向き合った」と感謝の意を示しました。キャプテンの奥山政幸選手も「多くの人の力によって成し遂げたこと」と述べ、チームの団結力を強調しました。

チームの背景と戦略

黒田監督は青森山田高校での長年の成功を経て、町田ゼルビアを率いることになりました。彼のもとで、チームは守備を強化し、ハイプレス戦術を取り入れることで昇格を実現しました。

ジュビロ磐田の昇格

劇的な逆転

ジュビロ磐田は最終節で劇的な逆転によりJ1復帰を果たしました。この勝利により、磐田は2位となり、自動昇格を決めました。

試合の経過

前半で0-1とリードされていた磐田は、前半41分に振り出しに戻す点を獲得し、後半16分に逆転点を決め、このまま勝利しました。

東京ヴェルディの昇格

昇格プレーオフ決勝

東京ヴェルディは昇格プレーオフ決勝で清水エスパルスと対戦し、試合は1-1のドローに終わりましたが、シーズン成績の上位アドバンテージにより、16年ぶりのJ1昇格を決めました。

土壇場での同点

試合の中で、東京Vは89分に染野唯月選手がPKを獲得し、これを決めて土壇場で同点に追いつきました。この結果、リーグ戦年間順位上位の東京Vが昇格を決めました。

これらの情報から、FC町田ゼルビア、ジュビロ磐田、東京ヴェルディの3チームがそれぞれ異なる経路でJ1リーグへの昇格を達成したことがわかります。町田ゼルビアはクラブ史上初の昇格を果たし、磐田は劇的な逆転での昇格を実現。東京ヴェルディは16年ぶりの復帰を果たすなど、それぞれに素晴らしいストーリーがありました。

J2リーグへの降格

J2リーグでは、ツエーゲン金沢と大宮アルディージャがJ3降格が決定しました。これにより、2024年シーズンのJ2リーグは、新たなチームとしてこれら2チームが参戦することになります。

ツエーゲン金沢のJ3降格

シーズンの概要

ツエーゲン金沢は2023年シーズンをJ2リーグの最下位で終え、J3への降格が確定しました。

クラブの声明

金沢は、サポーターへの声明で、残留を信じて応援してくれたファンに感謝の意を表し、結果に対する謝罪を伝えました。クラブは「最高」というスローガンの下、J1昇格を目指していましたが、目標と大きくかけ離れた結果となり、代表の力不足を認めるとともに、将来に向けた改善策を提示しました。

監督の退任

柳下正明監督は、2024シーズンの契約を更新せず、退任することが発表されました。

大宮アルディージャのJ3降格

シーズンの苦戦

大宮アルディージャは、2023年のJ2リーグを21位で終え、クラブ史上初のJ3降格が決まりました。シーズン開始時はホームで4連勝を記録しましたが、その後アウェーで6連敗を含む長期の不振に陥りました。

監督交代と若手の起用

シーズン中、相馬直樹監督が解任され、原崎政人ヘッドコーチが監督に昇格しました。新監督の下で若手選手が積極的に起用され、シーズン終盤には4連勝を達成しましたが、降格を免れることはできませんでした。

過去のJ1在籍と今後の展望

大宮アルディージャは、2005年のJ1初昇格から10年連続でJ1に在籍しており、J1経験チームがJ3に降格するのは史上3チーム目の屈辱となりました。

これらの情報から、ツエーゲン金沢と大宮アルディージャはそれぞれ異なる経緯をたどりながら、2023年シーズンの終わりにJ3への降格が決定しました。両クラブともに苦戦を強いられ、来シーズンに向けての改善と再建が求められています。

J3リーグからJ2への昇格

愛媛FCと鹿児島ユナイテッドFCのJ3リーグでの素晴らしい成績を収め、J2リーグへの昇格が決定した2023シーズンについて、以下に詳細を記述します。

愛媛FCのJ2リーグ昇格

愛媛FCは2023年11月11日に行われたJ3リーグ第35節の結果により、J3優勝およびJ2昇格が決定しました。この昇格は、残り3試合を残して達成されたもので、クラブにとって記念すべき瞬間でした。

愛媛FCの代表取締役である村上忠氏は、この成果をファン、スポンサー、行政関係者などクラブを支え続けたすべての関係者への感謝とともに述べています。彼は、「2年間に渡って戦ったJ3リーグでしたが、学ぶことが多かった2年間であり、どのチームも強かった」と述べ、J3リーグでの戦いが今後のJ2リーグでの成功への礎となることを強調しました。そして、「次のJ2リーグにおいても常に一番上を目指すチームであり続けたい」という野心を示しています。

鹿児島ユナイテッドFCのJ2リーグ昇格

一方、鹿児島ユナイテッドFCも2023年シーズンの素晴らしい成績により、J2リーグへの昇格が決定しました。彼らはシーズン最終戦でガイナーレ鳥取と対戦し、1-1で引き分けましたが、得失点差により、5年ぶりのJ2昇格を果たしました。

鹿児島ユナイテッドはこの試合で2位に位置しており、約800人のサポーターを前に鳥取と昇格をかけて競い合いました。試合は前半33分と36分にチャンスを作りながらも、得点にはつながらず、前半は0-0で折り返しました。後半11分にPKを与え、先制点を許しましたが、後半30分に山本選手がシュートを決め、同点に追いつきました。最終的に1-1で引き分けた結果、得失点差で3位の富山を上回り、昇格を決めました。

これらの成果により、2024年シーズンのJ2リーグには、愛媛FCと鹿児島ユナイテッドFCが新たに加わることになります。愛媛FCはJ3リーグでの優勝を成し遂げ、鹿児島ユナイテッドFCは劇的な最終戦の結果により昇格を果たしました。これらのチームの昇格は、それぞれのクラブにとって大きな成果であり、2024年シーズンのJ2リーグに新たな力と熱意をもたらすことでしょう

JFLからJ3への入会

JFLからは、Honda FCとブリオベッカ浦安がそれぞれ1位・2位に輝きましたが、どちらもJ3ライセンスを申請していなかったため、今年のJFLからJ3への入会はありませんでした。

2024シーズンへ向けて

以上の結果を踏まえ、2024年シーズンのJリーグでは、J1リーグに町田ゼルビア、ジュビロ磐田、東京ヴェルディが加わり、J2リーグには横浜FC、愛媛FC、鹿児島ユナイテッドが参戦します。J3リーグにはツエーゲン金沢、大宮アルディージャが降格し、JFLからは新たなチームの追加はない状態です。

カテゴリ	昇格・降格チーム	備考
J1からJ2への降格	横浜FC
J2からJ1への昇格	FC町田ゼルビア、ジュビロ磐田
J2からJ1への昇格 (プレーオフ勝者)	東京ヴェルディ	16年ぶりのJ1復帰
J2からJ3への降格	ツエーゲン金沢、大宮アルディージャ
J3からJ2への昇格	愛媛FC、鹿児島ユナイテッドFC	愛媛FCはJ3優勝、鹿児島ユナイテッドFCは2位で昇格
JFLからJ3への入会	なし	Honda FCとブリオベッカ浦安はJ3ライセンス未申請