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タメとは?サッカーの攻撃を劇的に変える「間」の作り方と重要性

解説
サッカーの「タメ」とは? | インタラクティブ解説

サッカーにおける「タメ」とは?

サッカー観戦をしていると、「今のは良いタメだった」という解説を聞いたことはありませんか? なんとなく「時間を作ったのかな?」とは思いつつも、具体的にどんなプレーで、どんな効果があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。 このページでは、サッカーにおける「タメ」の基本的な意味から、その重要性、具体的なプレー方法までをインタラクティブに解説します。

「タメ」とは:結論

サッカーにおける「タメ」とは、「ボールを持っている選手が、あえて攻撃のスピードを落としてボールをキープし、味方が有利な状況になるための『時間』と『スペース』を作り出すプレー」を指します。

常に速く攻めるだけがサッカーではありません。時には一度立ち止まり、チーム全体として最も効果的な攻撃を仕掛けるための「間(ま)」を作り出す。この動きこそが、「タメ」と呼ばれるプレーです。

なぜ「タメ」は重要なのか?

「タメ」が単なる時間稼ぎではなく、攻撃を組み立てる上で非常に重要なプレーであることが、以下の5つのメリットからわかります。 各カードをクリックして、詳細を確認してみましょう。

1. 攻撃に「厚み」を加える

味方が攻め上がる「時間」を生み出します。

最大のメリットは、味方選手が攻撃に参加するための時間を作れる点です。例えば、フォワードの選手が前線で「タメ」を作ることで、サイドバックやボランチの選手が後方から駆け上がる時間が生まれます。これにより攻撃に参加できる人数が増え、相手ディフェンスは守るべき対象が増え、攻撃に「厚み」が生まれるのです。

2. 「スペース」を創出する

相手ディフェンダーを引き付けます。

ボールを持っている選手は、相手ディフェンダーにとって最も危険な存在です。そのため、「タメ」を作ってボールをキープしていると、相手ディフェンダーはその選手に引き寄せられます。相手が引き寄せられることで、元々そのディフェンダーが守っていたスペースが空きます。その空いたスペースに2列目の味方選手が走り込むことができれば、決定的なチャンスが生まれます。

3. 守備を整える

チーム全体が「息つく時間」を稼ぎます。

「タメ」は攻撃面だけではありません。相手の猛攻を受けて自陣に釘付けにされている苦しい時間帯に、前線の選手が「タメ」を作れると、チームにとっては「息つく時間」になります。守備で走り回っていた選手たちが、呼吸を整え、本来のポジションに戻り、守備の陣形を整え直すための貴重な数秒間を稼ぐことができます。

4. 新たなパスコースを探る

相手のプレッシャーをいなします。

攻撃が手詰まりになった時も有効です。無理にパスを出してもカットされる状況で、一度スピードを緩め「タメ」を作ると、状況が一変します。ボールを奪おうと焦って飛び込んできた相手の「逆」を取れたり、相手のポジションが動いたことで、塞がれていたパスコースが空いたりします。状況を「リセット」する役割も担っています。

5. 試合のリズムを変える

試合の流れを引き寄せます。

「タメ」は、試合の「リズム(テンポ)」を意図的に変える力を持っています。相手が速い攻撃でリズムに乗っている時に、あえて「タメ」を作ってゆっくりとしたテンポに持ち込む。逆に、自チームの攻撃が単調になっている時に、「タメ」から一気にスピードアップしてリズムを変える。試合の流れそのものを引き寄せる「指揮者」のような役割も果たします。

「タメ」を作る3つの方法

選手たちはどのようにして「タメ」を作っているのでしょうか。代表的な3つの方法を、タブをクリックして切り替えてみましょう。

方法1:ポストプレー

最も分かりやすい「タメ」の作り方です。主にセンターフォワード(FW)の選手が、相手ゴールに背を向けた状態でパスを受け、相手ディフェンダーを背負いながらボールをキープします。「ポスト(柱)」の名の通り、前線で柱のようにどっしりと構え、ボールを収めることで攻撃の起点となります。

  • 必要な能力: 相手に当たり負けしない強いフィジカル、正確なボールコントロール技術、広い視野。
  • 具体例: 大迫勇也 選手
    彼が前線でボールを収め、「タメ」を作ることで、2列目の選手(三笘薫選手や久保建英選手など)が自由に前を向いて仕掛ける時間とスペースが生まれます。

方法2:ドリブル

「タメ」を作るためのドリブルは、必ずしも相手を「抜き去る」必要はありません。むしろ、「抜かずに相手を焦らす」ドリブルです。相手と対峙した際に、あえてスピードを落とし、相手の動きをじっくりと観察します。

  • 必要な能力: 細かいボールタッチ、緩急、相手との「間合い」のコントロール。
  • 具体例: 三笘薫 選手, 久保建英 選手
    彼らはボールを細かく動かしながら相手の動きを誘い、味方が有利になる状況を作り出すドリブルを得意としています。相手が足を出してくるタイミングを待ち、一瞬の緩急で相手のバランスを崩します。

方法3:パスワーク

中盤の選手、特にゲームメーカーはパスワークの中で「タメ」を作ります。単純なパス&ゴーを繰り返すだけでは攻撃が速くなりすぎるため、あえてボールを保持し、短いパス交換やドリブルを挟むことで、攻撃のテンポを調整します。

  • 必要な能力: 冷静な精神力、複数の選択肢を持つ判断力、正確なパス精度。
  • 具体例: アンドレス・イニエスタ 選手, 遠藤保仁 選手
    彼らはパスを出す「フリ」をして相手を動かし、本当にパスを出したいコースが空くまでボールを持ち続ける技術に長けていました。彼らがボールを持つと、チーム全体が一度落ち着き、最適な攻撃のリズムを取り戻せました。

「タメ」が上手い名選手たち

リオネル・メッシ

彼のドリブルは、相手ディフェンダー数人に囲まれてもボールを奪われません。彼がボールをキープすることで、相手の守備陣形は完全に崩壊し、味方選手が決定的なスペースを見つけることができます。

アンドレス・イニエスタ

中盤で「タメ」を作る技術の頂点に立つ選手。ボールを巧みに隠しながら、味方と相手の動きを全て見透かし、最適なタイミングでパスを供給し、攻撃のリズムを完璧にコントロールしました。

遠藤保仁

フィジカルやスピードではなく、卓越した「予測力」と「判断力」でタメを作ります。相手がどこに動くか、味方がどこに欲しいかを常に予測し、最適な「間」を作り出しました。

大迫勇也

日本の現役選手を代表するポストプレーヤー。彼が前線でボールを収める「タメ」があるからこそ、周りのアタッカー陣が活きてきます。

注意点と「タメ」の使い所

「タメ」は万能ではない

「タメ」は強力な武器ですが、使い方を誤れば大きなピンチを招きます。

  • 危険な位置でのボールロストは厳禁: 自陣ゴール前で「タメ」を作ろうとして奪われれば、即失点につながります。「タメ」は基本、相手陣地で行うプレーです。
  • 常に「周りを見る」判断力を養う: ボールキープに夢中になり、周りが見えなくなっては本末転倒です。味方や相手の動き、スペースを常に把握しましょう。
  • 「タメ」か「速攻」か、状況判断が最も重要: 時には「タメ」を作らず、素早く攻めるべき場面も多くあります。この状況判断こそがサッカーの面白さです。

実践クイズ:いつ「タメ」を使う?

【状況 1】
カウンター! あなたはFW。相手陣地でパスを受けたが、味方はまだ自陣に多く、相手ディフェンスは3人残っている。

まとめ

サッカーの「タメ」とは、「ボールをキープすることで、味方のための『時間』と『スペース』を生み出すプレー」であり、攻撃に厚みを加えたり、相手の守備を崩したりするために不可欠な技術です。

次回サッカーを観戦する際は、ぜひ「誰が」「どこで」「どのように」タメを作っているかに注目してみてください。ボールを持っていない選手の動き出しや、相手ディフェンスがどう引き付けられているかを見ると、「あのタメが効いているんだな」と、試合の奥深さが分かり、観戦がさらに楽しくなるはずです。

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